経済学部の関谷ゼミが宍粟市役所で西兵庫信用金庫地域活性化プロジェクトの 中間発表会を実施しました
2025/11/21
経済学部の関谷次博教授とゼミ生6人が11月11日に宍粟市役所で、西兵庫信用金庫地域活性化プロジェクトの中間発表会を行いました。
本プロジェクトは産官学連携として、本学有瀬キャンパスを拠点とする経済学部の関谷教授ゼミと人文学部の矢嶋巌教授ゼミが、宍粟市、たつの市の協力を得て、フィールドワーク等を通し、地域活性化に向けた企画立案を行うことを目的とし、神戸学院大学と、西兵庫信用金庫、公益財団法人しそう森林王国観光協会、たつの市観光協会の4者が連携した地域活性化プロジェクトです。
しそう森林王国観光協会と連携を行った、関谷ゼミ生は兵庫県立山崎高等学校の生徒との高大連携を軸に、地域の未来を担う若い世代が共に宍粟市の魅力を発見し、新たな観光モデルコースやPR方法を提案すべく、6月・8月に山崎城址周辺の史跡を巡ったり、山崎町内にあるリノベーションされた店舗を見学する等のフィールドワークや調査活動を重ね、中間発表会を迎えました。
発表会には宍粟市の福元晶三市長をはじめ、しそう森林王国観光協会の富田健次理事長、西兵庫信用金庫 の平山敬司常務理事、県立山崎高等学校の塚本師仁校長を含む関係者ら約20人と本学から備酒伸彦学長、高山修大学事務局長が参加しました。
学生および県立山崎高等学校の生徒は、宍粟市山崎町における現地調査(フィールドワーク)の成果に基づき、「宍粟市観光モデルコース」「街のPR方法」「カフェなどのスポット紹介」の3つのテーマで具体的な地域活性化策を発表しました。
観光モデルコースでは、 宍粟市は豊かな自然に恵まれる一方、観光は車移動が前提で、若い世代は利用しづらいとした上で、季節限定の魅力だけでなく、年間を通して楽しめる工夫や、地域に深く根ざした歴史・文化の若い世代への発信が不足していることが分かりました。そこで、 既存の17コースに次ぐ、高校生・大学生に特化した「18番目のモデルコース」の作成を提案。季節に関係なく徒歩で山崎町中心市街地を巡り、街の魅力を発見・発信できるコースを目指すことを発表しました。
街のPR方法では、「景観形成重点地区」である酒蔵通りの魅力を伝えるキャッチコピーを提案。若い世代にも親しみやすいフレーズとして、高校生は「菌と遊ぶ、宍粟とトリップ」「発酵でととのう、宍粟時間」などを発表しました。
カフェ等のスポット紹介では、中心市街地の日常的に人が集まるカフェを学生の視点から紹介。紙のマップではなく、GoogleマップやInstagramなどのSNSを活用した情報発信を提案しました。
来年1月の最終発表会に向けて、今後は各班のアイデアを統合し、分業体制で「18番目のモデルコース」として一つの作品に仕上げていくと締めくくりました。
発表を聞き終えた、福元市長は各班の活動に感謝と期待を伝えました。特に若い世代が徒歩での移動にこだわった提案を評価しつつも、高齢者の利用も踏まえた移動手段の解決策や、季節限定でない年間を通して楽しめる工夫、寺町や鍵屋通りなどの歴史・文化の深掘りへの期待についても述べ、今後の最終発表を楽しみにしていると締めくくりました。
これまでの活動について
■6月24日経済学部の関谷ゼミ生が公益財団法人しそう森林王国観光協会との企画立案プロジェクトで現地を視察し山崎高等学校を訪問しました
■8月26日・29日
経済学部の関谷ゼミの学生と県立山崎高等学校の生徒が合同で、宍粟市の町中散策を実施しました




