神戸学院大学

経済学部

経済学部の関谷ゼミ生が公益財団法人しそう森林王国観光協会との企画立案プロジェクトで現地を視察し山崎高等学校を訪問しました

2025/06/26

森林学習軌道「ミニモノレール」前での記念撮影
森林学習軌道「ミニモノレール」前での記念撮影
山崎歴史郷土館で説明を受ける学生
山崎歴史郷土館で説明を受ける学生
景観形成重点区域を散策する学生
景観形成重点区域を散策する学生
山崎高等学校での説明会
山崎高等学校での説明会

経済学部関谷次博教授の3年次ゼミ生6人が6月24日、兵庫県西部の宍粟市を訪れ、同市の観光振興について考えるための現地視察を行いました。

本学は、西兵庫信用金庫、公益財団法人しそう森林王国観光協会、たつの市観光協会と連携し、「神戸学院大学×西兵庫信用金庫 地域活性化プロジェクト」に取り組んでいます。関谷ゼミは、人文学部の矢嶋巌教授のゼミ生とともに、本プロジェクトに参画しています。

最初に豊かな自然に囲まれた「兵庫県立国見の森公園」を訪れました。森林を活用した環境学習の場としても広く知られています。現地では、宍粟市産業部商工観光課の藤原慎一郎氏から、同市が進めている観光事業の現状や今後の展望について具体的な説明がありました。市内の自然資源や歴史的資産を生かした観光振興策について、地域住民の協力や観光客の動向なども交えて紹介してもらい、興味深い内容でした。

続いて、公園内に整備されている森林学習軌道、通称「ミニモノレール」に乗車し、公園内の山頂部まで移動しました。車窓から見える森林の景観や動植物の生態系についても学ぶことができ、自然との共生を実感できました。あいにくの雨天で、山頂からの景色を十分に楽しむことはできませんでしたが、晴天時には宍粟市全体を見渡すことができる絶好のビュースポットで、観光客にも非常に人気が高いとのことでした。

その後、「山崎歴史郷土館」を訪れ、近世期に栄えた山崎城下町の歴史や文化について詳しい説明を聴きました。山崎町の歴史や近世期の城下町の構造について、展示資料を通じて学びました。説明に続いて、現在の山崎町の中心市街地を実際に歩いて散策し、歴史的な町並みを体感しました。山崎町山崎地区が「歴史的景観形成地区」に指定されており、そのうちの一部は「景観形成重点区域」にも指定されているという点が印象的でした。昔ながらの建物や街道の雰囲気は、都市部では味わえない貴重な文化的景観で、現地を訪れて初めて実感できました。これらの町並みを自分の目で見て、肌で感じることができたのは貴重な経験でした。

さらに、今回のプロジェクトでは、地元の兵庫県立山崎高等学校との連携による「高大連携授業」が計画されており、高校生とともに現地調査を実施する予定です。西兵庫信用金庫の協力のもと、山崎高等学校を訪問し、本プロジェクトの目的や調査内容、今後のスケジュールなどについて、生徒の皆さんに説明しました。高大連携授業への参加を希望する生徒の募集も行い、多くの前向きな反応がありました。

関谷ゼミでは、こうした地域とのつながりを大切にしながら、今後も調査活動や交流を通じて、地域振興や観光政策のあり方について、実践的な学びを深めていきたいと考えています。