現代社会学部
現代社会学部の菊川講師らが国際学会誌に掲載される研究論文をもとに第15回国際芝草研究会議でポスター発表します
2025/04/08
現代社会学部の菊川裕幸講師らの研究チームがまとめた「学校校庭の芝生化による炭素貯留の効果」についての学術論文が国際学会誌「International Turfgrass Society Research Journal(国際芝生協会研究ジャーナル)」に掲載されることが決まりました。菊川講師らは7月12日から16日まで、長野県軽井沢町で開催される国際芝草研究会議2025(International Turfgrass Research Conference 2025、略称ITRC2025)でポスター発表を行います。
菊川講師のほか、研究チームは渡会英明客員教授、江田英里香教授と奈良女子大学の松田文雄教授(ソイル・コミュニケーション合同会社代表社員)で構成しています。
研究は2022年よりアーバンイノベーション神戸による助成を受けて実施。2022年から2023年にかけて兵庫県神戸市内で校庭芝生化に取り組んでいる8カ所の小学校を対象に、芝地および裸地の土壌を採取し、炭素貯留量の測定を行いました。
また、芝生化された経過年数や土壌の有機化の状況も調査し、年次間の変動が明らかになるようアンケート調査を試みました。その結果、校庭を芝生化することで裸地よりも全炭素量は大幅に増加することが分かり、校庭芝生地の年間炭素貯留量も合わせて推定することができました。このことから、学校校庭の芝生化には炭素貯留の効果が一定あることを明らかにしました。
菊川講師は「国際芝草研究会議での発表を経て、さらに研究を発展させ、神戸市内外への学校校庭芝生化の推進に寄与したいと考えています」と話しています。