神戸学院大学

現代社会学部

阪神・淡路大震災の被災・復興見つめた約2500枚の写真寄贈に現代社会学部長感謝状が贈られました

2023/01/16

現代社会学部の前林清和学部長(右)から感謝状を受け取る成生治子さん(左は次女の恵さん)
現代社会学部の前林清和学部長(右)から感謝状を受け取る成生治子さん(左は次女の恵さん)
感謝状を手にする成生治子さん(右は前林学部長、左は成生恵さん
感謝状を手にする成生治子さん(右は前林学部長、左は成生恵さん

神戸市垂水区の元会社役員、成生統男さん(90歳)が阪神・淡路大震災(1995年1月17日)の発生直後から被災現場を歩き、定点観測して撮りためた写真約2500枚を収録した手製のアルバム10冊を本学に寄贈し、代理で訪れたご家族に1月11日、現代社会学部長からの感謝状が贈呈されました。

アルバムを持参したのは妻の成生治子さんと次女の恵さん。統男さんが2021年9月に介護施設に入所したこともあり、現代社会学部に社会防災学科のある本学への寄贈を決めました。前林清和学部長からの感謝状を受け取り、2人は「防災教育や震災研究のお役に立てれば、うれしいです」と話していました。

28年前の震災当日、統男さんは自宅にいて、けがはなく無事で、家屋の損壊も免れました。電車が止まって大阪の会社には出勤できませんでしたが、3日後にはJR三ノ宮駅周辺に出かけ、そごう神戸店(現神戸阪急)の壁が崩れて半壊している様子や、アーケードが崩れ落ちた三宮センター街を使い切りカメラで撮影し、変わり果てた街の姿に衝撃を受けたといいます。

その後も神戸市、芦屋市、西宮市などで約700カ所を継続して撮影し、復興していく街の姿を十数年にわたり記録しました。休日のたびにカメラを手にして長田区の焼け跡など被災・復興現場の撮影に出かけたといいます。写真には撮影日時と場所、気づいたことのメモが書かれ、よく整理されていました。統男さんの施設入所後、家族で書棚を整理していてアルバムに気づき、本人と相談して寄贈を決めました。

毎日新聞電子版「90歳、『復興アルバム』10冊2500枚を寄贈 阪神大震災28年」の記事は
こちら
毎日新聞の16日夕刊にも記事が掲載されました。
毎日新聞英語版「The Mainichi」の記事「2,500 "unkown" photos documenting Kobe's recovery from 1995 quake donated to
univercity」はこちら