神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の菊川講師が大阪府立園芸高等学校でエコな堆肥の性能など調べる実習を行いました

2023/05/01

生徒8人を対象に実習する菊川講師
生徒8人を対象に実習する菊川講師
実習の説明をする菊川講師(右)
実習の説明をする菊川講師(右)
発芽試験用のコマツナの種子
発芽試験用のコマツナの種子
堆肥から抽出した養分を含む液体
堆肥から抽出した養分を含む液体

現代社会学部の菊川裕幸講師が4月29日、大阪府池田市にある大阪府立園芸高等学校の植物バイオ部の部員8人を対象に、フードロスを削減し、竹林の再生にも役立つ手作りの堆肥を用いた発芽実験などの実習を行いました。

この堆肥は、昨年2月9日に菊川講師と同校生徒が給食の「調理残渣(野菜くず)」と放置竹林から伐採した竹を破砕した「竹チップ」を活用して製造を開始し、約3カ月が経過して完成したものです。研究は「令和4年度大学発アーバンイノベーション神戸」の採択研究の一部です。堆肥の性能として植物の発芽が抑制されないか、堆肥化の段階においてどの程度の発酵が進んでいるか(腐熟度)を分析することで、実際に農業現場での利用が可能かを検証しました。

発芽実験はコマツナの種子を利用し、製造段階から今日まで2週間おきにサンプリングした堆肥を用い、熱湯で堆肥を溶かして抽出した熱水抽出液をろ過した液を試験に使いました。午前から試料の調整を行い、発芽試験の準備まで1日がかりの実験となりました。

無事に発芽が確認できれば、神戸市内の農家の圃場や小学校の校内菜園などで堆肥を使った野菜栽培などを行う予定です。