現代社会学部
現代社会学部の松田ヒロ子教授が元町映画館で『零下五十度の抑留者』上映後のアフタートークに登壇しました
2026/10/06
神戸市中央区の元町映画館で10月3日、台湾のドキュメンタリー映画『零下五十度の抑留者』が上映され、上映後に現代社会学部の松田ヒロ子教授が「行き場のない抑留者の記憶を描く:台湾人にとっての戦争と故郷」と題してアフタートークを行いました。
この映画は、日本統治下で日本兵として戦い、戦後シベリアに抑留された台湾出身者とその家族の記憶をたどる作品です。原題は「凍りついた記憶」を意味し、長く語られることのなかった歴史に光を当てています。
トークでは、松田教授が日本と台湾における戦争の記憶のあり方の違いについて解説しました。日本では戦争の記憶を次世代へ継承しようとする意識が共有されている一方、台湾では戦後に大陸から渡ってきた人々の記憶と、日本人として戦った台湾人の記憶が対立し、後者は長く公の場で語ることができなかったという歴史的背景を紹介しました。
また、作品に登場する一家の3世代に注目し、語ることが許されない時代に育った子の世代と、民主化後に教育を受け「知りたい」という思いを強く持つ孫の世代との対比を読み解きました。
当日の様子は、元町映画館のウェブサイトでも紹介されています。
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