神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の菊川ゼミが島根県飯南町で島根大学生物資源科学部、株式会社いいなんとの連携プロジェクトを行いました

2023/11/30

竹1本あたりの資源量を把握する「毎竹調査」をする教員、学生、社員ら
竹1本あたりの資源量を把握する「毎竹調査」をする教員、学生、社員ら
伐採した竹を切る学生
伐採した竹を切る学生
竹林の調査
竹林の調査
全て伐採された竹林
全て伐採された竹林

現代社会学部の菊川裕幸講師ゼミは今年5月に続き、11月22日から24日まで島根県飯南町を訪問し、竹資源量の継続的な調査を行いました。

本調査の目的は、西日本を中心に拡大する竹林を地域資源として捉え、伐採した竹をチップ化することで農業利用につなげ、高騰する農業関連資材の補完を目指すものです。調査は島根大学生物資源科学部森林生態環境学研究室の山下多聞准教授と同研究室の学生、地元企業の株式会社いいなんの関係者によって行われました。

これまでに放置竹林内に設けた100平方メートルの区画内のモウソウチクを全て伐採し、長さや重さを計測しましたが、今回はさらに100平方メートルの区画で竹を全て伐採しました。また、竹1本あたりの資源量を把握するために、稈(かん)や枝葉に分けた分析も実施しました。島根大学からは3、4年生の2人、菊川ゼミからは3年次生6人、株式会社いいなんからは3人で合計11人での活動となりました。1日かけて約60本を伐採し、竹破砕機によって1トン近い竹をチップ化しました。今回から、活動には地域の方も加わり、地域が一体となって竹林整備を行うことができました。

春から合計200平方メートルを伐採し、きれいになった竹林には、太陽の光が差し込み、これまでにみられなかった下層植生を観察することもできました。調査2日目は気温がかなり低下し、寒い中での活動となりましたが、竹林整備と調査を無事に終えることができました。今後もプロジェクトは継続し、定期的な竹林の観察や情報交換を行う予定です。