神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部主催「地域連携フォーラム~地域と大学を繋ぐ8年のプロジェクト~」 を開催しました

2022/09/22

清原前教授(左端)をコーディネーターにディスカッションするパネリスト
清原前教授(左端)をコーディネーターにディスカッションするパネリスト
中村学長のあいさつ
中村学長のあいさつ
清原ゼミ出身で、養父市役所職員になった五百井さん
清原ゼミ出身で、養父市役所職員になった五百井さん
報告する日髙ゼミの坂部さん
報告する日髙ゼミの坂部さん
プロジェクトのテーマ曲を披露する山田明義さん(左)とアヤヲさん
プロジェクトのテーマ曲を披露する山田明義さん(左)とアヤヲさん
テーマ曲の唄と演奏を聴く参加者ら
テーマ曲の唄と演奏を聴く参加者ら
司会を担当した岡崎ゼミの平瀬さん(左)と阪元さん
司会を担当した岡崎ゼミの平瀬さん(左)と阪元さん

現代社会学部主催の「地域連携フォーラム~地域と大学を繫(つな)ぐ8年のプロジェクト~」が9月17日、ポートアイランド第1キャンパスD101教室で、オンライン配信とのハイブリッドで開催されました。
(動画アーカイブはこちら) 

同学部現代社会学科の清原桂子前教授(2022年3月退職)、岡崎宏樹教授、日髙謙一教授の3ゼミは、「神河プロジェクト」(神河町、2015-2017年度)、「やぶ❤(らぶ)プロジェクト」(養父市、2018-2019年度)、「たじま未来プロジェクト」(養父市・豊岡市、2020-2022年度)において、地域連携プロジェクトを展開してきました。今回は8年間の総括フォーラムとして、多数のゲストや卒業生も参加して実施したものです。司会は同学科4年次生の平瀬明日香さんと坂元陽菜さん(岡崎ゼミ・ピアサポーター)が担当しました。

まず、中村恵学長から、「地域とつながり、地域とともに進化する大学をめざす」、前林清和現代社会学部長から、「社会貢献のマインドで活動し、問題解決に取り組む」と、それぞれ開会のあいさつがありました。

第1部「8年のプロジェクトを振り返る」では、岡崎教授から、学生の動画作品を使って、政策提言(清原ゼミ)、音楽・映像制作(岡崎ゼミ)、ポスター・キャッチコピー制作(日髙ゼミ)、県議会やフォーラムでの成果発表に取り組んだこれまでの活動を紹介しました。

第2部「学生たちは何を学んだのか」では、学生代表の発表に続き、日髙教授から、学生たちが「自分ごと感」を獲得していった経緯について、レポートの形態素解析を通した分析結果の報告がありました。

学生代表の発表で登壇したのは、岡崎ゼミ出身の卒業生、寳生(たからぎ)純也さん▽清原ゼミ出身の卒業生、花田成未さん▽清原ゼミ出身の卒業生、五百井雄貴さん▽4年次生の水谷恭輔さん(清原ゼミ)▽2年次生の坂部友音さん(日髙ゼミ)――の5人。

このうち、ゼミ活動がきっかけになって養父市役所に就職した五百井さんは、在学中から地域の祭りに参加して、住民の皆さんとの交流を深めたことや、プロジェクトで後輩たちが制作したインタビュー動画がYouTubeにアップされたことで、「ぜひお会いしたい」と地元の人から連絡をもらった喜びなどを語りました。
※五百井さんを取材した動画はこちら 

続く第3部では、ミュージシャンのアヤヲさんと山田明義さんが、学生たちが制作したミュージックビデオ等を背景に、最新曲「Who cares?」から出発点となった「たからもの」まで、プロジェクトのテーマ曲5曲をメドレーで歌いました。「たからもの」のMVはこちら 

最後の第4部「ディスカッション」では、「地域と大学を繫ぐ」と題して、清原前教授をコーディネーターに意見交換をしました。パネリストは、▽神河町の山名宗悟町長▽養父市の広瀬栄市長▽豊岡市の西上均副市長▽養父市に移住したライターの山﨑友香さん▽同市地域おこし協力隊(農業分野)の森本莉永さん▽神河町議会議員の澤田俊一さん▽兵庫県丹波県民局長で、元地域創生局長の今井良広さん――の7人。

山名町長からは「30年、50年先から逆算した取り組み」、広瀬市長からは「経営的視点の重要さ」、西上副市長からは「若者の発想と行動力への期待」について、それぞれ報告がありました。

夫婦で移住した山﨑さんからは、「道を子ども連れで歩いていると、声をかけてもらえる子育てしやすさ」、神戸市出身の森本さんからは、「学生さんたちにたくさんの伝えたいことがあることがわかった」、町職員から議員になった澤田さんからは、「頼り頼られる人と人のつながりが重要」、今井局長からは、「多くの学生に地域に入ってもらい、いろいろな地域の組織をまきこんで活動し、五感を通じて発信してもらった」と、それぞれお話がありました。

最後に、清原前教授は、①大学を含めて地域内外の多様な担い手を巻き込むこと、②プロセスを共有すること、③若い学生たちという未来への継承――の大切さが確認できたとし、プロジェクトが地域と大学を繫ぐきっかけになったこと、さらに深めていくことが課題と締めくくりました。

会場参加者には、「神戸学院大学現代社会学部 地域連携プロジェクト8年間の歩み」の記念冊子が配布されました。

*神戸学院大学〈たじま未来プロジェクト〉 はこちら 
*本事業は兵庫県の令和4年度 大学との連携による地域創生活動支援事業の支援を受けて実施しています。