神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の菊川ゼミと大阪府立園芸高等学校の共同試験が始まりました

2025/06/25

黒大豆栽培試験の準備をする生徒や学生
黒大豆栽培試験の準備をする生徒や学生
植え付けた黒大豆の苗
植え付けた黒大豆の苗
生育調査をする生徒ら
生育調査をする生徒ら

現代社会学部の菊川裕幸講師とゼミ生が6月23日、大阪府池田市の府立園芸高等学校を訪問し、丹波黒大豆の堆肥を用いた栽培試験を開始しました。堆肥は近畿農産資材株式会社と共同開発した竹と牛糞(ふん)を8対2の割合で混和したものを用いました。試験は通常の田土(畑の土)に化学肥料を加えた対照区、対照区に竹と牛糞の堆肥を10アールあたり1トンになるように加えた堆肥区、慣行的に使用される牛糞堆肥を10アールあたり1トンになるように加えた牛糞堆肥区などを設けました。

本試験では、堆肥の施用が黒大豆に及ぼす影響を調査するもので、2週間に1回、主茎長、葉数、SPAD値(葉緑素含量を示す値)などの生育調査を行い、11月には収量調査を予定しています。竹と牛糞の堆肥に効果があれば、竹資源の有効利用が地域内で可能となり、放置竹林の整備などにつながる可能性があります。牛糞も畜産廃棄物ではなく、堆肥として利用することで、資源循環や化学肥料使用量の削減に寄与できる可能性があります。

参加した菊川ゼミ4年次生の新川裕士さんは「私の地元である丹波篠山市の特産品、丹波黒大豆の竹資源を活(い)かした栽培技術の検証に携わることができました。本試験の結果次第で、黒大豆を通して丹波篠山市を活性化することにつながると思うので、大阪府立園芸高校の生徒やゼミ生と協力し、栽培試験に一生懸命取り組んでいきたいです」と話していました。