神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の菊川講師が「大学発アーバンイノベーション神戸」プロジェクトを大阪府立園芸高校と連携して開始しました

2023/02/10

高校生に堆肥作りを指導する菊川講師(右端)
高校生に堆肥作りを指導する菊川講師(右端)
野菜くずなどをシャベルで混ぜる高校生ら
野菜くずなどをシャベルで混ぜる高校生ら
野菜くずなどを数日乾燥させる水分の「調整」が必要
野菜くずなどを数日乾燥させる水分の「調整」が必要
温室内で堆肥化のプロセスを観察する「試験」が実施されている温室
温室内で堆肥化のプロセスを観察する「試験」が実施されている温室

現代社会学部の菊川裕幸講師が2月5日、大阪府池田市の府立園芸高等学校と連携し、同校で給食調理後に出る野菜くずと、伐採した竹を破砕して作った竹チップを活用した堆肥づくりを開始しました。

神戸市の抱える課題解決につながる研究活動を支援する「令和4年大学発アーバンイノベーション神戸」に採択された菊川講師ら提案の「土壌中の炭素貯留による低炭素社会の構築のための学校校庭の芝生化と有機農業の推進」の一環としてのプロジェクトです。

菊川講師と同校の教員、1~2年の生徒5人が地域資源を利用した有機農業の実践と、ごみ削減のため協働して取り組んでいます。菊川講師は、竹資源を活用した花き栽培の指導などで同校との「高大連携」の取り組みを続けています。竹チップを作るため、昨年12月末、自ら丹波篠山市内の放置された竹林を整備して竹を伐採しました。

同校の温室で、ブルーシートの上に広げた野菜くずなどを生徒たちがシャベルで均等に混ぜました。乾燥させるために野菜くずは数日間、竹チップも約1カ月置く水分の「調整」が必要です。さらに、野菜くずと竹チップの混合割合を変えた五つの試験区を設け、それぞれ100キログラムの堆肥づくりを行いました。各試験区で温度を測定し、堆肥化のプロセスや堆肥の品質分析を行い、最終的には神戸市内の小学校の校内菜園などで堆肥を使った野菜栽培などを行う予定です。

菊川講師は「自分たちが一から堆肥を作る作業を生徒全員が楽しんでくれています。給食の調理残渣(ざんさ)や竹チップがエコな肥料になることにも大きな期待が感じられます。発酵具合も毎日しっかりと観察してくれています」と、話しています。
 
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