神戸学院大学

現代社会学部

社会防災学科の学生が企画した展示「Bousai ARTS 防災をデザインしよう。」が図書館ポーアイ館ギャラリーで開かれています

2025/05/01

LEGOで作った居室の模型を持つ田路さん
LEGOで作った居室の模型を持つ田路さん
防災を立体的に学べる自作の教材。右手にLEGO三次元振動台
防災を立体的に学べる自作の教材。右手にLEGO三次元振動台
LEGOで組み立てた立体避難所マップ
LEGOで組み立てた立体避難所マップ
展示を案内する田路さん
展示を案内する田路さん
左手は「若者防災協議会」の紹介など。右手は防災に関する図書の紹介
左手は「若者防災協議会」の紹介など。右手は防災に関する図書の紹介

現代社会学部社会防災学科の佐伯琢磨教授ゼミに所属する田路(とうじ)獅誠さん(2年次生)が企画したギャラリー展「Bousai ARTS 防災をデザインしよう。」が図書館ポーアイ館で開かれています。

展示は図書館入口ゲート横のギャラリーで、観覧無料、会期は5月31日までです。

田路さんは就学前の6歳だった2011年3月、東日本大震災で津波が押し寄せて流される家屋やビルの映像をテレビで見て衝撃を受けて防災に関心を持ち、兵庫県立舞子高等学校環境防災科に進みました。本学では小学生時代から親しんでいる趣味のLEGO(レゴ)ブロックを使った模型を防災教育に役立てる研究を続けています。

LEGO三次元振動台で部屋の危険度「見える化」
プログラミング教材「LEGO SPIKE PRIME」を使って地震動をできるだけ再現するため、横揺れ以外に縦揺れも可能にした「LEGO三次元振動台」を製作し、展示しています。振動台の上にはLEGOで居室の模型を作って家具や家電製品に見立てたブロックを置き、「地震の揺れに見舞われた時に自分の部屋のどこが危ないか」「どう改善すれば良いか」と、問題点を「見える化」する狙いです。今後は振動台の強度を高め、住宅やビルの模型も乗せられるようにするのが課題です。

「避難所立体マップ」もLEGOで
「避難所立体マップ」もLEGOで組み立てて作り、展示しています。避難所内の状況を、利用する被災者、ボランティア、運営する行政側の立場から個別にではなく一括して把握できるようにしました。状況が変われば組み立て直し、リアルタイムで避難所の現状と問題点が目で見て分かるように工夫しました。

学生文化デザイン賞で入選
田路さんは母校で出前授業をしたほか、神戸市内各地の放課後等デイサービスで小学生らに防災を語っています。日本文化デザインフォーラムが今年3月に実施した「JIDF学生文化デザイン賞2025」に応募し、「つくる防災~LEGOを用いた防災教育~」で入選・協賛社賞を受賞しました。「blik for blik」という研究チームも作ってインスタグラムで仲間を募っています。

田路さんは「本学の学生や卒業生も入っている若者防災協議会の友人と一緒に、『つくる防災』を救命講習と組み合わせて、今までにない防災教育プログラムを作りたいです。将来的にはビジネスにつなげるのが目標です」と話しています。

ギャラリーでは佐伯ゼミの研究報告2件もポスター展示しています。

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