神戸学院大学

現代社会学部

社会防災学科が「レジリエンスセッション 震災と未来のこうべ博」に出展しました

2025/05/08

ブース出展(SEAGULL RESCUE)
ブース出展(SEAGULL RESCUE)
ブース出展(防災女子)
ブース出展(防災女子)
ブース内に「語りツリー」を設置し、メッセージを集める学生
ブース内に「語りツリー」を設置し、メッセージを集める学生
ステージ企画「震災を語り継ぐ」に参加した登壇者と学生が歌碑を囲んで記念撮影
ステージ企画「震災を語り継ぐ」に参加した登壇者と学生が歌碑を囲んで記念撮影
トークセッション
トークセッション
合唱の輪が広がった会場
合唱の輪が広がった会場
ぼうさいクイズを出題する防災女子と クイズにチャレンジする参加者
ぼうさいクイズを出題する防災女子と クイズにチャレンジする参加者

阪神・淡路大震災の発生から30年の節目を迎え、震災の記憶や教訓を未来へ継承し、世代を超えて防災・減災の重要性を共有するため、市民向け防災イベント「レジリエンスセッション 震災と未来のこうべ博」(主催:神戸市)が4月26日、27日の両日に神戸市内各地で開催されました。

本学は、「楽しく学べる防災体験プログラム」をテーマとしたみなとのもり公園に出展。ブース出展とステージ企画として「震災を語り継ぐ」「ぼうさいクイズにチャレンジ」を実施しました。

ブース出展 26日(土)「SEAGULL RESCUE(シーガルレスキュー)」
心肺蘇生法体験とロープ結索体験を行いました。講習会とは違い、短い時間で体験できるため、小さな子どもたちもチャレンジすることができ、ご家族からは「心肺蘇生法の手順を復習する機会となった」という声がありました。

ブース出展 27日(日)「防災女子」
BOSAIカードXの体験と災害食アレンジレシピの配布を行いました。来場者からは、「ローリングストック法で無理なく・食べ慣れたものを備えるだけではなく、おいしく栄養バランスにも配慮することの大切さを家族に伝えたい」という声がありました。

神戸学院大学オリジナルの防災教育教材の体験、被災地での活動パネルの展示も行い、2日間で延べ432人が体験し、ブース来場者には「語りツリー」へメッセージの寄稿を呼びかけました。阪神・淡路大震災(あの日のこと、あの日から今までのこと)、未来・子どもへ伝えたいこと、これから取り組みたい防災、「しあわせ運べるように」を歌う時の気持ちなど自由に書いてもらう場を設け、266件のメッセージが集まりました。

能登半島地震に対する被災地支援のパネル展示を見た、阪神・淡路大震災を経験された来場者からは「神戸の若者・大学が継続的に被災地に出向かれることで、被災者の方の希望になると思う」との励ましの声をいただきました。

ステージプログラム「震災を語り継ぐ」
会場のみなとのもり公園は、阪神・淡路大震災の復興事業の一環として再開発されて生まれた公園で、いくつもの震災遺構が復興への願いとともに残されているなかで、公園の東側には「しあわせ運べるように」の歌碑も設置されています。

トークセッションでは、社会防災学科の舩木伸江教授のコーディネートにより、本学の卒業生で、震災当日の1995年1月17日に生まれ、震災語り部活動を続ける中村翼さんと神戸親和大学の臼井真教授、防災教育学会の諏訪清二会長が登壇。さまざまな形で震災や継承に取り組む皆さんの思いを共有し、語り合いました。

諏訪会長から 「震災を語り継ぐことはみんなができること。『誰かの語りを聞いて 他の誰かに継ぐ』平和教育のように経験をしていない人がつないでいくことができると思っている」との話を受けて、最後には当企画に賛同した関西国際大学、神戸親和大学、兵庫県立大学、兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科、兵庫県立舞子高等学校の学生生徒31人が合同合唱団としてステージに上がり、臼井教授の指揮のもと観客約100人の皆さんと一緒に合唱をしました。

神戸市内の小学校に通う2年生は「小学校で習った『しあわせ運べるように』を作った人の指揮で、みんなと歌うことができて嬉しかった。これからも歌いつなぎたい」と感想を述べました。

コーディネーターを務めた舩木教授は、「震災を経験していない人たちが語らないといけないタイミングになっている。しっかり聞いて、自分の中で思いを解釈して『あのときはどのような気持ちだったのだろう』と想像しながら、相手の気持ちになって自分の中に落とし込めたときに、ひとに伝えられると思う。これから少しずつ語り継ぎの輪が広がっていくことを期待している」と話しました。

ステージプログラム「ぼうさいクイズにチャレンジ」
神戸学院大学「防災女子」による、“やってみたくなる防災”のクイズ大会を実施。社会防災学科3年次生の大住茉愛さんが進行役を務め、約90人が参加しました。

「防災女子」の活動で発信している食料備蓄のことや携帯用トイレの備蓄、災害用伝言ダイヤルなどを盛り込んだ2択形式のクイズを計5問考えました。参加者は、家族で話し合いながら、会場内のAとBで分けられたエリアを行き来して取り組みました。

当日の活動リーダーを務めた同3年次生の黒田光夏さんは、「今回はステージ企画で、これまでにないような経験ができました。戸惑いなどもありましたが成功してよかったです」と話しました。