神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の菊川ゼミが佐用町の堆肥工場を視察し、商品化に向けた話し合いを行いました

2025/05/28

堆肥プラントを見学するゼミ生ら
堆肥プラントを見学するゼミ生ら
製品化までの工程を見学するゼミ生ら
製品化までの工程を見学するゼミ生ら
竹と牛糞で製造された堆肥
竹と牛糞で製造された堆肥
ふるいにかけられた堆肥
ふるいにかけられた堆肥

現代社会学部の菊川ゼミ3、4年次生が5月26日、兵庫県西部の佐用町にある「近畿農産資材株式会社」を訪問し、堆肥の製造現場を視察しました。

同社はまもなく創業50年を迎える有機肥料製造業者で、「ひょうご産業SDGs認証企業」の最高位ゴールドステージ認証を受けています。西日本で増加している放置竹林の整備や竹資源の利用法を研究している菊川ゼミに、同社から竹と牛糞を混和した堆肥製造ができないかとの相談があり、共同研究を実施することになりました。

視察したゼミ生らは、堆肥の製造プラント、発酵後の堆肥をふるいにかけて16ミリ以下の粒に揃える過程や袋詰めの様子を見学しました。

昨年11月に神戸市西区の放置竹林から伐採した竹を加工した竹チップを約1トン同社に提供し、佐用町をはじめとした県内の畜産農家から排出された牛糞を4トン混和して堆肥化する試験を今年1月より開始しました。混和後は堆肥の温度が約80度に上昇するなど、順調に発酵が進みました。5月まで約4カ月の発酵過程を経て、利用可能な堆肥になりました。完熟した堆肥はにおいもなく、従来の牛糞堆肥と見劣りしないものとなりました。

今後は、製造した堆肥の成分分析や栽培試験を行い、堆肥の効果について検証する予定です。将来的には製品としてホームセンター等で販売することも視野に同社の担当者と話し合いました。

参加した4年次生の高橋美里さんは「竹と牛糞の組み合わせで堆肥が作られているのは全国的にも珍しい事例と知りました。堆肥の製造工程を見ても、最後には既製品と同じレベルにまで堆肥がサラサラになっており驚きました。引き続き堆肥の製品化の研究を進めていきたいです」と話しています。