現代社会学部の李洪章教授による土曜公開講座「神戸における多文化共生の実践」を開催しました
2026/06/30
現代社会学部現代社会学科の李洪章教授が、今年度3回目となる土曜公開講座「神戸における多文化共生の実践」を6月20日に有瀬キャンパスで開催し、地域住民を中心に56人が参加しました。
講座では、日本における外国人住民の増加や国籍構成の変化を紹介し、外国人をめぐる不安や偏見がどのように生まれるのかについて説明しました。そのうえで、共生社会の実現には、まずは定住外国人の歴史的背景や生活実態を知ることが重要であると述べました。
一つの例として神戸市長田区における在日コリアンと在日ベトナム人の歴史や地域社会との関わりについて解説しました。
在日コリアンについては、日本の植民地支配や戦後の社会状況を背景に形成されたコミュニティを紹介し、地域産業の発展を支えてきた役割について説明しました。在日ベトナム人については、かつてはインドシナ難民の受け入れや技能実習制度、留学で来日したが、現在の長田区の産業を支える人材になった方もいると解説しました。
また、阪神・淡路大震災が多文化共生の取り組みを進展させる契機となったことにも言及し、被災した外国人住民に多言語で情報を提供した「FMわぃわぃ」の事例をもとに、住民同士の助け合いが現在の長田区における多文化共生の礎となったと説明しました。
最後に、「公(おおやけ)」とは何かを問い、多様な人々が参加できる開かれた社会が現代には必要であると訴え、講義を締めくくりました。
受講者からは、「長田地域の多文化共生の実態を知ることができた」「友人に在日コリアンがいるため身近な問題だと再認識できた」といった感想があがり、盛況のうちに終了しました。
次回は、秋季に「第92回土曜公開講座」として9月26日、ポートアイランド第1キャンパスにて、経営学部経営学科の藤原由紀子教授による「働き方と価値観 -世界の職場文化を探る-」を開催予定です。


