神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の松田ヒロ子教授ゼミで手書き地図推進委員会によるゲスト講義を実施しました

2026/09/18

松田ゼミの授業で実施した「手書き地図ワークショップ」
松田ゼミの授業で実施した「手書き地図ワークショップ」

現代社会学部の松田ヒロ子教授が担当する「ゼミナールIV」で9月16日に手書き地図推進委員会の赤津直紀氏と跡部徹氏を講師に迎え、「手書き地図ワークショップ」と題したゲスト講義を実施しました。現代社会学科の3年次生14人が参加しました。

手書き地図推進委員会は、日本各地の「その土地らしい」魅力や面白さを再発見することを目的に、2013年12月に設立された団体です。自治体や企業向けのワークショップ、小学校から大学までを対象とした「手書き地図の授業」、書籍『手書き地図のつくり方』『手書き地図の教科書』の出版などに取り組んでおり、2020年にはグッドデザイン賞を受賞しています。

ワークショップの前半では、「手書き地図の魅力とは?」をテーマに解説がありました。一般的な地図は目的地に正確にたどり着くための道具で、客観性や縮尺の正確さが重視されます。これに対して手書き地図は、書き手が面白いと感じたことを主観的な視点で描く「ストーリー性のある読み物」であり、縮尺が不正確でも構わないといいます。書き手の愛着や偏愛が込められ、読んだ人に「私も行ってみたい」と思わせる手書き地図は、いわば「街へのラブレター」であると紹介されました。また、「自分の日常は誰かの非日常」という視点から、仙台の芋煮会や佐久のイナゴの佃煮、神戸の味噌ダレ餃子など、地元の人にとっては当たり前の文化が、外から見ると大きな魅力になることが示されました。

観光名所よりも自分が偏愛するモノ・コトを描く(Maniac)、自分の「エリア愛」を恥ずかしがらずに表現する(Area)、地図をつくる過程も味わう(Process)、自分だけが書ける物語を目指す(Story)という「手書き地図憲章」や、「道や方向は適当でよい」「絵が苦手でもよい」「誰に伝えたいかを考える」といった書き方のコツが示されました。
 
ワークショップの後半では、講師の方々にアドバイスを頂きながら、学生たちがA3サイズの用紙を使って実際に手書き地図の下書きを描きました。

松田ゼミでは、今後は本ワークショップで学んだ視点を生かし、インバウンド観光客に向けた手書き地図の制作に取り組んでいきます。