神戸学院大学

現代社会学部

社会防災学科の中田敬司教授とSeagull Rescueが神戸市立磯上体育館でワークショップを実施しました

2022/12/12

冒頭に災害時の自助・共助の大切を伝える中田教授
冒頭に災害時の自助・共助の大切を伝える中田教授
胸骨圧迫の方法を説明する学生
胸骨圧迫の方法を説明する学生
119通報を行う際のポイントを説明し実際に練習をしました
119通報を行う際のポイントを説明し実際に練習をしました
負傷役の学生にケガの手当を行い全員で力を合わせて簡易担架で運びました
負傷役の学生にケガの手当を行い全員で力を合わせて簡易担架で運びました

12月11日に、社会防災学科の中田敬司教授とSeagull Rescueに所属する学生13人が神戸市立磯上体育館で防災啓発ワークショップ「ちびっこBOSAI実践セミナー」を開催しました。

同施設は、神戸市の都心再整備事業の一環で中央区内にある勤労会館の体育館・トレーニング室と生田文化会館の体育室を一体化した施設として、今年の7月19日から共用開始され、市民の体育、スポーツ、レクリエーション、文化等の普及及び振興を図り、市民の健全な心身の発達に寄与することを目的に運営されています。

今回、同体育館の地域連携事業の枠組みの中で、自助・共助の大切さを学ぶため、「ちびっこBOSAI実践セミナー」を小学生とその保護者、施設関係者を対象に実施しました。

冒頭に中田教授が、「世界各国でさまざまな自然災害が発生しており、日本では南海トラフ巨大地震の発生率が40年以内では90%、30年以内では70~80%の確率で発生すると予測されている。被害想定では、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになることが想定されている」と災害発生の予測された確率を伝えました。

また、「関東地方から九州地方にかけて太平洋沿岸の広い地域10mを超える大津波の襲来が想定されている。大人の膝下くらいの30cm動くことができなくなり、50cmで車が浮き流され非常に危険な状態になる。そして1mの津波に巻き込まれた場合、ほとんどの人が命を失ってしまう」と津波の恐ろしさについて注意を呼びかけました。

そして、「ハザードマップをしっかりと確認して、必ずご自宅や学校など行動県内が災害発生時にどのような状況になるかを確認し、家族で話して備えておくことが大切です」と話し、備えの大切さ「自助」「共助」のスキルを得ることの重要性を伝えました。

体験編では、「心配蘇生法」「三角巾を使ったケガの手当」「119番通報」「簡易担架での搬送法」「ロープワーク」をSeagull Rescueに所属する学生らが説明を行い、実際に体験しました。最後に、体験した一連の内容を組み合わせて、チームごとにチャレンジしました。

まず始めにロープワーク(本結びと巻き結び)をチーム全員で行いました。傷病者(訓練用人形)を発見すると、119番通報、AEDの準備と分担を行いながら、救急隊の到着まで心肺蘇生を行いました。続いて負傷者役の学生を発見すると、三角巾を使って「圧迫包帯止血(額)」「骨折の固定」などを行いました。ケガの処置が終わると毛布で簡易担架をつくり、力を合わせて負傷者をゴールまで運びました。

最初は緊張していた子どもたちも、学生のサポートを受けながら一生懸命チャレンジしていました。