神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の松田ヒロ子教授が「ブック・ラウンジ・アカデミア」で岡部芳彦経済学部教授に著者インタビューしました

2022/07/11

著者の岡部教授(左)とインタビュアーの松田教授
著者の岡部教授(左)とインタビュアーの松田教授
「日本・ウクライナ交流史1937ー1953年」
「日本・ウクライナ交流史1937ー1953年」

人文学、社会学の本を著者へのインタビューを通して音声で紹介するネットメディア「ブック・ラウンジ・アカデミア」で岡部芳彦経済学部教授(国際交流センター所長)の著書「日本・ウクライナ交流史1937―1953年」(神戸学院大学出版会)が取り上げられました。ポッドキャストを利用しており、YouTubeでもこちらから聴くことができます。

インタビュアーは、同メディアの運営にも関わる現代社会学部の松田ヒロ子教授。岡部教授との対談が約20分続きます。話題は著書の内容に加え、岡部教授がなぜロシアやウクライナの歴史に目を向けるようになったのかというきっかけまで、さかのぼって聞いています。

ソ連邦崩壊は1991年。岡部教授は高等学校3年。新聞でこの世界史の大事件についての記事を読み、大学受験を控えているにも関わらず現場を見に行きたいと父と談判しました。難色を示す父に「大学受験は毎年あるが、ソ連邦崩壊は1回しかない」と言って説得し、旅行を実現させたという笑い話も出てきます。

元々経済史が専門だった岡部教授が日本とウクライナとの人的交流に関心を持つに至った理由を松田教授が尋ねると「偶然によるものでした」と意外な回答。「偶然」の中身が2人のトークの中で明かされていきます。

日宇の交流が戦前にもあったことを明らかにした前作「日本・ウクライナ交流史 1915―1937年」の続編とも言える「日本・ウクライナ交流史1937―1953年」には極北の旧ソビエト連邦ノリリスクにあった政治犯ら囚人の収容所で1953年に起きた「ノリリスク蜂起」で、日本人とウクライナ系の人が「共に戦った」というあまり知られていない事実が書かれています。この事件について書くことになったきっかけもやはり「偶然」だったことが明かされます。

最後に「1953年以降の続編は」との問いに、「ソ連邦時代の日本人とウクライナ人との関係を書くのは難しいと思います。書くとすれば証言をつづっていきたい」との希望も聞き出しています。

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