神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の中田敬司教授が産官学連携の「越境学習プログラム」で講師を務めました

2025/11/26

講義を行う中田教授
講義を行う中田教授
災害対策本部におけるクロノロジー作成に取り組む参加者へアドバイスをする中田教授
災害対策本部におけるクロノロジー作成に取り組む参加者へアドバイスをする中田教授

2025年度で3回目の実施となる地域課題の解決に向き合う人材の育成を目的とした 「越境学習プログラム」(共催:一般社団法人 大学都市神戸産官学プラットフォーム×損害保険ジャパン株式会社)が、損保ジャパン神戸ビル(神戸市中央区栄町通)で開催され、現代社会学部社会防災学科の中田敬司教授が講師を務めました。

今年度は「産官学連携による神戸市中小企業のための防災・減災ワークショップ」 をテーマに、11月6日・20日・12月4日・18日の全4日間のプログラムで開催しています。2日目となる11月20日は、神戸市内の企業・行政などから27人の参加者が集まりました。

講義において中田教授は「会社のマニュアルから、自分はどの基準で招集されるのかなどを事前に確認しておくことが大切です。また災害が発生するとさまざまな対応に追われ職場からすぐには帰宅することができません。家族の安否確認のため災害用伝言ダイヤル(171)を活用できるよう備えておいてください」と話し、日頃の研究フィールドである災害医療の事例から、医療機関だけでなくどの業界でも必要となる災害危機管理の基本を紹介しました。

講義の後、参加者を仮想の病院施設の職員と想定し、災害発生時の災害対応(CSCA)および情報収集と伝達のワークショップを実施しました。

中田教授は、「発災初動期は、まず、災害対策本部などの組織体制の確立(Command&Control)が不可欠です。さらに安全管理の3S(self・scene・survivor)を忘れず対応してください」と伝え、参加者は災害対策本部メンバーとして、発災後に集まってくるさまざまな被害情報等に対し、時系列活動記録(クロノロジー)を作成し、その情報を評価し組織としての対応方針を検討するといった体験とともに、情報伝達の難しさやポイントについて学びました。

次回12月4日は、現代社会学部社会防災学科の前林清和教授と関西国際大学経営学部経営学科の田中綾子准教授が、デザイン思考ワークショップを担当します。