神戸学院大学

現代社会学部

大阪市立総合生涯学習まちづくり市民大学「いちょうカレッジ」専科いのちを守る防災コースで現代社会学部の前林教授が講師を務めました

2026/08/24

熊本地震の被災地の様子を伝える前林教授
熊本地震の被災地の様子を伝える前林教授
講義する前林教授
講義する前林教授

令和8年度大阪市立総合生涯学習まちづくり市民大学「いちょうカレッジ」専科いのちを守る防災コースの第2回講座が8月8日に開催され、現代社会学部社会防災学科の前林清和教授が講師を務めました。

講座は「支援の現場で見た 避難所の課題と地域ができること」というテーマで開催され、地域で防災リーダーを担っている方や、今後、防災士の資格取得をめざしている方など20人が参加しました。

前半は、前林先生が「災害支援を学ぶ~災害ボランティアの心得~」をテーマに講義を実施しました。2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震の被害状況にも触れながら、災害が発生した際に、支援者が被災地に入るために必要な準備や、被災した地域で支援を受け入れるための備えについて説明しました。

特に、水やトイレなど、被災後の生活に欠かせないものを平時から備えておくことの重要性について、具体的な数字を交えながら参加者らとともに考えました。1人あたり1日3リットルを目安とした水の備蓄や、トイレについても1人あたり1日5回程度を想定し、実際にはそれ以上必要となることもあるため、水とトイレの備えを少なくとも1週間分確保しておくことの大切さを学びました。

後半は、大阪市立総合生涯学習センターと神戸学院大学が共同開発した「OSAKA防災タイムアタック!~生き抜くチカラ編~」を活用し、避難生活に必要な備えについて学びました。参加者同士で災害時に何が必要になるのか、普段からどのような準備をしておけばよいのか考え、意見を出し合いながら、具体的に考える機会となりました。

また、講座を通して、災害時には「支援する側」と「支援を受ける側」の双方が備えておくことが重要で、被災した地域の中で、一人ひとりが自分の身を守り、さらに地域で助け合うことができれば、より多くの人を助けることにつながることを学びました。

災害への備えは、食料や水などの物資だけではありません。災害時に地域で動くための技術や装備、資機材を平時から備えておくことも重要です。さらに、避難についても、「避難場所」と「避難所」は同じではないことを確認しました。避難場所は、災害から命を守るために逃げる場所であり、避難所は、自宅が被害を受けるなどして、しばらく生活するための場所です。また、地震や津波など、災害の種類によって対応する避難先が異なる場合があることも学びました。

今回の講座は、「災害が起きたらどうするか」ではなく、「災害が起きる前に、何を想像し、何を備えておくか」を考えるきっかけとなりました。