神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の教員と学生で構成する現代社会学会主催の講演会を開催しました

2025/10/17

講演する志水氏
講演する志水氏
志水氏の公演を聴く学生ら
志水氏の公演を聴く学生ら

現代社会学部の教員と学生で構成する現代社会学会主催の講演会を、10月10日にポートアイランド第1キャンパスにて開催しました。

講演会は毎年、一般の皆さんと学生を対象に実施しており、今年度は講師としてGPSランナーでありランニングアーティストの志水直樹氏が「GPSランナーの挑戦-“競わない”が切り拓く80億分の1の軌跡-」の演題で講演しました。

志水氏は、GPS機能を活用して自らの走った軌跡で地上絵を描く「GPSアート」を創作し、その活動を通して“競うためのスポーツ”ではなく、“楽しむこと・つながること”を目的とした新しい文化を発信しています。

これまでに日本国内はもとより、台湾やペルーなど海外でも活動を展開。台湾では「環島(台湾一周ラン)」で国全体を走り、アルファベットの「O」を描く「LOVE」プロジェクトを実施し、約300人の人々とともに日台友好を表現しました。ペルーでは全長4千600kmに及ぶ「アルパカの地上絵」を制作し、南米大陸をキャンバスにした世界最大級のアートとして国際的にも注目を集めました。

さらに、2025年には全国を舞台にした「つながれジャパンプロジェクト」を実施。113日間で日本列島3千700kmを走破し、人々の想いを線で結んでいく壮大なアート作品を完成させました。各地での出会いや笑顔、声援が一本一本の線に込められ、走ることを通じて“つながりの力”を体現したプロジェクトとなりました。

志水氏は講演の中で、「競わないからこそ誰かとつながれる。限界を超えるのはスピードではなく想いである」と語り、学生に対して「就職だけがゴールではなく、自分で仕事を創る=“創職”という生き方もある」とメッセージを送りました。活動の中で最も大切にしていることとして「楽しいこと」を挙げ、「楽しむことを続けていれば自然と人が集まり、そこから新しいエネルギーが生まれる」と述べました。

当日は約230人が参加し、その大半を現代社会学部の1年次生が占めました。学生たちは、志水氏のユニークな活動や人生観に強く引き込まれ、これからの大学での学びや自分自身の生き方について考える貴重な機会となりました。