神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部菊川ゼミの学生らが高砂市にある株式会社ソネック熱血アグリ事業部を訪問し、情報交換しました

2025/06/17

トマト栽培ハウスを見学する菊川ゼミ生
トマト栽培ハウスを見学する菊川ゼミ生
「熱血アグリ事業部」で協議する菊川ゼミ生
「熱血アグリ事業部」で協議する菊川ゼミ生
栽培管理機器の説明を受ける菊川ゼミ生
栽培管理機器の説明を受ける菊川ゼミ生
出荷されるトマト
出荷されるトマト

現代社会学部の菊川裕幸講師とゼミの学生3人が6月16日、高砂時にある株式会社ソネックを訪問し、トマト栽培ハウスの見学と情報交換を行いました。同社は2024年度に「高砂の新たな名産品を作り、地域を盛り上げたい」という想(おも)いをもって、「熱血アグリ事業部」を始動しました。そのなか、大学コンソーシアムひょうご神戸を通じて、「農的活動」を行っている菊川ゼミに同社の取り組みを活(い)かした地域活性化や地域貢献ができないかと相談があり、今回の場が設定されました。

同社は、2500平方メートルのビニールハウスを所有し、1年間を通じて、安定したトマト栽培を行っています。最新の「噴霧水耕システム」を取り入れたハウスは温室上部からのミストによって、外気温より低い温度に保たれ、その日の天候等を考慮して植物に最適な環境となるように水やりや肥料などの管理が自動化されています。

通路の幅も広く、作業環境も整っており、植物にも人にも優しい設計となっていました。収穫されるトマトの品質も高く、緻密な水分調整によって、春のトマトは糖度10度を超し、地域住民が列をなして直売所に訪れるのだそうです。今年中には、高砂市のふるさと納税の返礼品に登録される予定です。

このように高度な技術をもつ同社ですが、部長の大内豊範さんは、「収支よりも地域を盛り上げ、農業振興につなげたい」との強い思いがあります。今後は、菊川ゼミと連携し、若年層の農業体験の場として同社のハウスを活用する方向で協議を行いました。小学生の農業教育の場や、交流施設として活用できる方法も模索していく予定です。参加した4年次生の新川裕士さんは「今回、先進的な農作物のハウス栽培現場を訪れました。ハウス栽培であってもトマトの味が季節によって変化することを知り、農作物の栽培の難しさを学ぶことができました。質の高いトマトを活(い)かし、産学官連携を通して少しでも菊川ゼミとしてお力になれればと思います」と語っています。