神戸学院大学

総合リハビリテーション学部

社会リハビリテーション学科の香山ゼミで附属高校生が体験授業に参加しました

2025/12/22

体験授業に参加した附属高校生の豊田さん(左)と丁寧に教えるゼミ生
体験授業に参加した附属高校生の豊田さん(左)と丁寧に教えるゼミ生
豊田さんをまじえての香山ゼミの授業
豊田さんをまじえての香山ゼミの授業
実習室を案内するゼミ生
実習室を案内するゼミ生
学生食堂を案内するゼミ生
学生食堂を案内するゼミ生
体験授業に参加した豊田さん(前列中央)と藤原教諭(同右)。前列左は香山講師
体験授業に参加した豊田さん(前列中央)と藤原教諭(同右)。前列左は香山講師

総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科の香山芳範講師の3年次生ゼミで12月17日、附属高等学校3年の豊田翔大さんが藤原寿幸教諭と一緒に高大連携事業の後期スクーリングで体験授業に参加しました。

授業の前半は、ゼミ生による「他己紹介(ペアで相手を紹介する)」のワークを行い、1年間の振り返りや成長、今後の目標を語り合いました。実習、アルバイト、音楽活動、運転免許取得など、それぞれの経験が語られ、互いの話を受け止め合いながら、質疑応答で内容を深めることができました。

他己紹介では、豊田さんも高校生活を振り返り、体育祭や修学旅行など学校行事に全力で取り組んだことを報告しました。また、大学進学後については、「周りがやるから自分もやる」という姿勢から一歩進めて、「自分から発する力を伸ばしていきたい」という目標を述べました。「短い時間でも要点を押さえて話す様子が大変頼もしく感じられました」と香山講師は評価しました。

その後は、ゼミ生による卒業論文の研究計画書に関する発表を行いました。各自が自身の関心や実習経験をもとに研究テーマや問題意識の説明を受けて、豊田さんから「具体的に体験を踏まえて説明されていて分かりやすかった。資料もあり理解しやすかった。周りに分かりやすく伝える点が学びになった」と」の感想がありました。「大学での学びの進め方を具体的にイメージする機会になったのでは」と香山講師には映りました。

また藤原教諭からは、児童福祉分野で実習したゼミ生の質問(子どもへの関わり方・指導の工夫)に対して、教育現場での実感に基づく具体的な助言をいただきました。「『できて当たり前』を前提にしない」「『なぜできないのか』より、まず『知らない前提で教える』」「スポーツの話だけでなく最後に必ず別の話もする」など、今の子どもたちと向き合う際の姿勢が語られ、ゼミ生にとって実践的な学びとなりました。藤原教諭からは「自分の学生時代と比べると、ここまで発言できなかった。発言できる環境がうらやましい」と大学の授業の感想も聞かせてもらうことができました。

授業終了後には、ゼミ生が豊田さんを学内の施設に案内しました。学生自身が日頃利用している教室や学修環境、学生生活の動線を実際に紹介しながら案内することで、「大学での学びがどのような場で展開されているのか」を具体的にイメージしてもらうことができました。「案内の途中では、授業での気づきや大学での学び方、高等学校との違いなどについて自然な会話も生まれ、授業内容が学内での体験とつながる機会になったようです」と香山講師は話していました。