神戸学院大学

総合リハビリテーション学部

奈良DWAT研修会で総合リハビリテーション学部の伊藤准教授が講演しました

2025/10/09

奈良DWATで講演する伊藤准教授
奈良DWATで講演する伊藤准教授

ー被災者の尊厳を守る福祉支援を考えるー

総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科の伊藤隆博准教授が9月28日、奈良県橿原市で開かれた「奈良DWAT(奈良県災害派遣福祉チーム)」の研修会で講師を務めました。

奈良DWATは、大規模災害時に避難所などで、高齢者、障がい者、子どもなど配慮を必要とする人々(災害時要配慮者)に対して福祉・介護の専門的支援を行う民間の福祉専門職で構成されるチームです。2019年の発足以来、県内外での災害対応力の向上を目指して研修を重ねています。

研修会では、能登半島地震などの実例をもとに、伊藤准教授が「被災した方々が尊厳をもって生活を続けられるように支援することが大切です」と話し、避難生活のなかでの心身のケアや、他の支援チームとの協力の重要性を説明しました。

この研修では、1日を通してグループに分かれ、避難所での情報整理や支援の方法を話し合う演習を行いました。参加者はホワイトボードを使って意見を出し合い、現場でどう動くべきかを考える実践的な学びの時間となりました。

会場には奈良県内の福祉関係者のほか、近隣府県のDWATチーム員も参加し、災害時に「誰も取り残さない支援」をめざして熱心に意見を交わしました。

伊藤准教授は「災害の現場では一人の力ではなく、チームで考え、行動することが何より大切です」と語り、参加者たちは真剣な表情で聞き入っていました。