神戸学院大学

総合リハビリテーション学部

総合リハビリテーション学部の学生が特殊詐欺について学ぶ講義を受講しました

2025/12/25

講義を聴く総合リハビリテーション学部の学生ら
講義を聴く総合リハビリテーション学部の学生ら
講義する兵庫県警察本部の横谷氏
講義する兵庫県警察本部の横谷氏

兵庫県警察本部 生活安全部 生活安全企画課 特殊詐欺対策係の横谷陸太氏が、12月16日に「特殊詐欺の情勢と対策について」と題して講義を行い、総合リハビリテーション学部1年次生50人が受講しました。

はじめに横谷氏は、特殊詐欺が深刻な社会問題となっており、大学生のような将来に希望のある若い世代が特殊詐欺の「受け子」の役割を担ったり、闇バイトに勧誘されるなどのケースが増加傾向にあり、誤って特殊詐欺に加担しないよう呼びかけました。

続いて特殊詐欺の手口について、犯人はあらかじめ作られたマニュアルで言葉巧みに騙したり、相手を動揺させたり不安にさせ正常な判断ができない状態にし財産を奪うことを紹介。事前に手口を知っておくことや「自分も被害に遭うかもしれない」と危機感を持っておくことが重要であると説明しました。

また最近では、SNSやマッチングアプリで知り合った相手に恋愛感情や親近感を抱かせ、投資話を持ちかけたり、金銭を騙し取る「SNS型投資・ロマンス詐欺」が主流であると紹介。「お金を楽に稼げる」「将来を考えて一緒に投資しよう」など甘い言葉で誘惑してくるが、楽をしてお金が稼げることはまずないと強調しました。

兵庫県下での被害については、令和7年9月末時点で年間の被害件数は1404件、被害額は約55億円に達し、毎年被害額が増加していることや、東京都、大阪府、神奈川県、愛知県に次ぎ、全国で5番目に被害が大きい地域であることを解説しました。

被害の実態として、親族や警察官を装った「オレオレ詐欺」や、役所を装った「還付金詐欺」「架空請求詐欺」に性別や年代関係なく被害に遭っていると説明し、コンビニなどで、携帯電話で通話しながらATMを操作している高齢者を見かけたら、積極的に声かけを行うなど、被害防止を呼びかけました。

横谷は「不審な電話がかかってきたり、詐欺だと気づいた際は警察へ相談すること。日々変化する詐欺の手口に対応するため警察庁のウェブサイトなどで最新情報を確認して欲しい」と注意喚起し、講義を締めくくりました。

受講した学生らは「祖父母や両親などにも注意喚起しようと思った」「特殊詐欺の巧妙な手口に驚いた。他人事ではなく、自分も被害に遭うかもしれないと危機意識を持つことができた」などの感想を寄せました。