有瀬キャンパス1号館のトイレ「インクルーシブレストスペース」が完成し、総合リハビリテーション学部の教員と学生が設計担当者から説明を受けました
2026/03/31
大学創立60周年記念事業として新たに建設された有瀬キャンパス1号館(愛称ARISE=あらいず)1階に誰もが使いやすいトイレ「インクルーシブレストスペ―ス」が完成し、設計やデザインにあたって利用者の立場で意見や要望を伝えた総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科の教員と学生に設計担当者から3月26日、どのように自分たちの声が反映されたか詳しい説明を聞きました。
社会リハビリテーション学科の糟谷佐紀教授の提案で、学部有志の教員と学生が街のトイレを訪れて使いやすさやデザインを調査し、何度も意見交換しながら要望や意見を出し、竹中工務店の設計者と共に提案をまとめました。この日は、金井謙介講師、小坂菜生講師と学生5人が参加し、同社からは設計を担当した市川雅也さんが現地を訪れました。
「インクルーシブレストスペース」の「インクルーシブ」は「いろいろな立場の人をすべて包摂する」という意味で、各部屋の名称も学生たちの提案によるもので、入口にあるサインには各室の使い方や想(おも)いもメッセージとして記載されています。
「男性」「女性」といった表示ではなくピクトグラムにしたのも街の施設をウオッチングしたことが生かされました。日本語や漢字が読めなくても理解しやすく、入口のピクトグラムの色も黒一色で「女性は赤」といったステレオタイプも排しました。
男性と女性が顔を合わせることなく出入りできるように通路の動線が設計されていることも学生らの意見が尊重された配慮の一つです。
「おもいやりトイレ」はバリアフリートイレで、オストメイト対応、ベビーチェアやフィッティングボードがあり、フロアで最も広いスペースがあります。「このトイレをきっかけに想いやりの心を育みませんか」という呼びかけも説明文にあります。
「ゆったりトイレ」はベビーチェアや荷物置きがあり、ゆったりとした空間が特徴的です。「おもいやりトイレ」ほどの広いスペースは必要ないが、「いつもよりゆったりとトイレを使いたい」人のために設置されました。
「みんなの日々の生活にエールを贈りたい!」という学生たちの声が反映されたのが「スタイリングルーム」です。電源のコンセントやベビーシート、大きな鏡などがあり、身だしなみを整え、化粧直しをするなど、のんびりと身支度ができるスペースです。(この段落追加しました)
初めて見学した社会リハビリテーション学科2年次生(4月から3年次生)の野村美咲さんは「1号館は地域の人たちと交流のしやすい設計になっていると感じました。ジェンダーに配慮され、誰でも使いやすいトイレになったのはうれしいです。子ども用の便座カバーは小さいお子さんにも便利です。かばんを掛けるフックの位置が低くなったことなど私たちの意見もよく反映していただきました」と話していました。
