神戸学院大学

人文学部

人文学部の矢嶋ゼミ生が、たつの市の龍野城下町の魅力発信に向けた夏合宿研究調査を行いました

2025/09/18

古民家カフェで聞き取り調査をするA地区班
古民家カフェで聞き取り調査をするA地区班
寺で聞き取り調査をするB地区班
寺で聞き取り調査をするB地区班
龍野北高等学校商業科の生徒とオンラインで結んで実施したミーティング
龍野北高等学校商業科の生徒とオンラインで結んで実施したミーティング

本学は、西兵庫信用金庫、公益財団法人しそう森林王国観光協会、たつの市観光協会と連携した地域活性化プロジェクトである「神戸学院大学 × 西兵庫信用金庫 地域活性化プロジェクト」に取り組んでおり、人文学部3年次の専攻演習Ⅰ矢嶋ゼミは、経済学部の関谷ゼミとともに本プロジェクトに参画しています。

矢嶋ゼミでは、たつの市の龍野城と国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)にも選定されている龍野城下町(川西地区)の魅力的な景観の発信に取り組むこととし、9月9日から10日にかけて、ゼミ生15人と大学院人間文化学研究科修士課程の院生1人が、龍野城下町に位置する店舗や事業所、寺院・神社、資料館などの責任者や広報担当者に対して、聞き取り調査を行いました。

聞き取り内容は対象者によって異なるものの、店舗・事業所等の歴史や業務、重伝建地区選定の影響、龍野城下町の今後についての思いなどで、15人の学生が5班に分かれて、約30の店舗・事業所等の関係者に話を伺うことができました。聞き取り調査の合間には、各班が担当した地区で魅力的な景観を見つけ出し、学生自身がモデルになるなどした撮影も行いました。

初日の夕方には、連携の申し出があった兵庫県立龍野北高等学校商業科3年生の代表2人と、旅館からオンラインミーティングを行いました。同校の生徒からは、龍野城下町で運営しているアンテナショップ「龍北工房」で販売しているレザー製品のデザイン案を学生に提案してほしいとの要請がありました。矢嶋ゼミからは、「龍北工房」付近を担当した班の3人が、同工房を運営する生徒2人に聞き取り調査を行いました。

参加した学生からは、「古くからの事業者にも熱い思いを持つ事業者がいることがわかった」「11月のオータムフェスティバルを挙げる事業者が多いことに気づいた」との感想があり、直接当事者から話を聞くことの大切さに気づくきっかけになりました。また、「話が弾んで1時間も話し込んだ」「就職活動に向けて自信になった」といった声もありました。

矢嶋ゼミでは、10月の土日曜に再び聞き取り調査を実施し、魅力的な景観の撮影にも取り組むとともに、フィールドワークで龍野北高等学校商業科3年生から要請があったデザイン案を検討するためのインスピレーションを得たいと希望しています。

「人文学部の矢嶋ゼミ生らが、たつの市の観光推進を考えるフィールドワークを実施しました」の記事はこちら