神戸学院大学

人文学部

人文学部の矢嶋ゼミ生らが、たつの市の観光推進を考えるフィールドワークを実施しました

2025/05/30

できたての糀を見せてもらい、糀製造の話を聞く学生ら
できたての糀を見せてもらい、糀製造の話を聞く学生ら
伝統産業の醤油蔵が建つ用水路沿いで試験撮影する学生ら
伝統産業の醤油蔵が建つ用水路沿いで試験撮影する学生ら
住宅地図を使って町並みの変化を確認しながら龍野町立町を歩く学生ら
住宅地図を使って町並みの変化を確認しながら龍野町立町を歩く学生ら

人文学部の3年次矢嶋ゼミ生15人と大学院人間文化学研究科修士課程の院生1人が5月18日、たつの市の龍野城と龍野城下町一帯の観光推進について考えるために現地視察と関係者ヒアリングによるフィールドワークを行いました

本学は、西兵庫信用金庫、公益財団法人しそう森林王国観光協会、たつの市観光協会と連携した「神戸学院大学×西兵庫信用金庫 地域活性化プロジェクト」に取り組んでいます。矢嶋ゼミは、経済学部の関谷ゼミとともに本プロジェクトに参画しています。

矢嶋ゼミは今年度、龍野城と国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されている龍野城下町(川西地区)の魅力的な景観の発信に取り組みます。

JR姫新線本竜野駅に集合し、同市の地場産業である醤油のメーカーや素麺製造の組合などが並ぶ通りを、矢嶋教授の解説を聞いて歩き、揖保川に架かる龍野橋を渡って龍野城下町の重伝建地区へ。連携先の西兵庫信用金庫、たつの市役所の職員の皆さんと合流し、老舗の糀(こうじ)店を営む井戸正文たつの市観光協会会長に、龍野における伝統産業の醤油(しょうゆ)や味噌(みそ)醸造のための水環境、町並み保存に向けた地元の動きや、糀店を継いで現在までに至ったライフヒストリーも伺いました。

この後、班に分かれて、重伝建地区に含まれる下川原町の町並みがどのように変化したのか、高度経済成長期の住宅地図を用いて比較し、古い醤油蔵が残る用水路沿いで景観の発信に向けた試験撮影を行いました。

午後は、龍野城内にあるたつの市立龍野歴史文化資料館で、館長から城下町の成り立ちについて説明を聞き、城主であった脇坂家に伝わる槍や豊臣秀吉の直筆とされる古文書の特別展示を見学しました。この後、復元された本丸御殿を中心にして、発信に向けた試験撮影を班ごとに取り組みました。さらに、醤油ロマン館など重伝建地区のキーとなる施設を見学し、町並みを視察しました。同市立龍野図書館では郷土書コーナーの充実ぶりを確認してから、龍野町立町で住宅地図を用いて町並みの変化を比較し、龍野橋付近で解散しました。

ゼミでは、班ごとにフィールドワークの結果をまとめて発表することになっており、今後の研究の展開へとつなげていく予定です。

人文学部オリジナルサイトの記事はこちら