グローバル・コミュニケーション学部の中西のりこ教授が３月14、15両日、共同研究者の峯松信明教授（東京大学大学院）とともに、米国ジョージア州アトランタにあるエモリー大学で招待講演を行いました。

初日は峯松教授と共同で中西教授が実践している「シャドーイング」、２日目は峯松教授らが開発した「OJAD（オンライン日本語アクセント辞書）」に焦点を当てたトークと、参加者による体験型授業を行いました。

中西教授による初日講演の演題は「Shadowing Practice Report:Marathon 2021 & Karaoke 2022（シャドーイング実践報告：2021年度マラソンと2022年度カラオケ）」。エモリー大学ロシア・東アジア言語文化学部で日本語を学ぶ学生を対象に、これまでにGC学部英語コースの１、２年次生が取り組んできた「シャドーイングマラソンとカラオケシャドーイング」の実践方法とその効果について紹介しました。

シャドーイングとは、聞こえてきた音声を影（シャドー）のように追いかけながら発音する英語のトレーニング方法です。2022年度からは、英語らしいリズムやイントネーションの感覚を身に着けるため、「カラオケシャドーイング」にも取り組んでいます。

２日目には、英語学習者が世界諸英語を聞き取る訓練、日本語学習者がさまざまな日本語アクセントに慣れる訓練の手助けをするために、米国で日本語を学ぶ学生と、日本で英語を学ぶＧＣ学部生が相互の録音音声をシャドーイングし合う「シャドーイング・リレー」構想を紹介しました。

中西教授・峯松教授はジョージア州での講演の後、カリフォルニア州に移動。ロサンゼルスで UCLA の研究者との打ち合わせの後、オレゴン州ポートランドで開催されるアメリカ応用言語学会（AAAL＝The American Association for Applied Linguistics）で研究発表を行う予定です。