GC学部日本語コースの留学生3人が神戸市の「共生に向けた協働のアイデアコンテスト」で特別賞を受賞しました
2025/09/27
神戸市主催「共生に向けた協働のアイデアコンテスト」が9月13日、神戸市中央区のKOBE Co CREATION CENTERで開催され、プレゼンテーション部門でグローバル・コミュニケーション学部日本語コースの留学生3人でつくる「TEAM NEXUS」が特別賞を受賞しました。
3人は、リーダーのマムン エムディ アブドゥラさん(3年次生、バングラデシュ出身)、コウ ケンイさん(3年次生、中国出身)、カッンヤティチョーさん(1年次生、ミャンマー出身)です。
発表のテーマは「地域共生リーダーズという役割を作ります」。自分の周りで困っている人たちを地域につなぐ役割をする「地域共生リーダーズ」が中心になり、神戸で外国人と日本人が共につくる地域コミュニティを作ろうと提案しました。
発表の冒頭で寸劇を上演し、マムンさんの祖国バングラデシュの若者が今年6月、孤独な生活を送り、食べるものもお金もなく、うつ病になって亡くなった事案があったことを紹介しました。日本語が分からず困っている人がいたら地域共生リーダーズが神戸市などの窓口に相談することができるし、橋渡し役がいれば、言葉に困っている人でも孤立せずに済むと考えたのが提案につながりました。
地域共生リーダーズは国籍を問わずに成人なら誰でもなることができます。具体的な役割としては、①多言語での情報発信をする②外国人参加型のイベントを開催し、夏祭りの外国人料理屋台の出店や清掃活動を実施する③地域で何かイベントがある時に「一緒にやりましょう」と声かけする④料理教室や文化交流行事などの外国人が発信者になるイベントを実施する⑤防災訓練や地域の活動に参加する⑥外国人が活動に参加できるような仕組みを考える――ことを挙げました。最後に「私たちは神戸を、笑い合い、学び合い、助け合う街にしていきたいです」と発表を締めくくりました。
マムンさんは「来日5年目でだいぶ慣れましたが、当初は言葉や文化、習慣の違いに戸惑いました。私はバングラデシュ人のクリケットチームを作り、アルバイト先を紹介するなど困っている人を助けています」と述べました。コウさんは「私も来日5年目ですが、日本人の友だちを作るのが難しいです。日本人と同じように社会に溶け込みたいです。人助けでは公園を散歩中に財布を拾って交番に届けました」と述べました。カッンヤティチョウさんは「来日2年目です。アルバイト先でお客さんにカスハラされましたが、別のお客さんがかばってくれました。日本には優しい人もいますね」と述べました。