神戸学院大学

グローバル・コミュニケーション学部

GC学部生と米国UCLA学生とのオンライン交流会に向けて「ファシリテーター講座」を開催しました

2023/07/20

5月の交流会に参加したUCLA学生から、日本語で御礼の色紙が届き、学生たちも感激
5月の交流会に参加したUCLA学生から、日本語で御礼の色紙が届き、学生たちも感激
ペアワークの後、「この人と話して楽しい」と思えるかどうかを振り返る学生たち
ペアワークの後、「この人と話して楽しい」と思えるかどうかを振り返る学生たち
決められた時間内でグループの意見をまとめて発表する学生たち
決められた時間内でグループの意見をまとめて発表する学生たち
日本語・英語両方使える場面で、どちらの言語で話すのが心地よいか。学生に議論を促す林講師
日本語・英語両方使える場面で、どちらの言語で話すのが心地よいか。学生に議論を促す林講師

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)アジア言語文化学部で日本語を教える 林あさ子講師を招いての「ファシリテーター講座」が7月18日にポートアイランド第1キャンパスのアクティブスタジオで開催され、グローバル・コミュニケーション(GC)学部英語コースの学生約20人が参加しました。

この講座は、発話を促進する役割(ファシリテーター)を担当する学生の心構えやコツを学ぶための取り組みです。GC学部の中西のりこ教授が担当する「英語会話」で実施している UCLAの学生との交流の時間をより有意義なものにするために、後期の交流会に向けて有志の受講生が参加しました。

昼休みを利用した「顔合わせ」では、近くに座っている参加者同士がペアやグループで話し合った内容を発表する様子を林講師に見ていただきました。その結果「日本で育った人は、話す時間の配分が参加者間で平等になるように譲り合うのが上手な一方、相手を遮って話し始めるのが得意ではない」との指摘があり、発話量のバランスが極端に偏らないよう工夫することも、ファシリテーターの役割の一つであることを学びました。

本番の「講座」では、林先生が15年ほど前から取り組んでおられる言語・文化交流の様子を紹介いただきました。うまくいった例、改善が必要な例などを通して、円滑な国際コミュニケーションのために必要な姿勢や話し方について学びました。林講師自ら講座の要所要所で参加者に問いかけてくださり、そのご様子を「ファシリテーターのお手本」と感じた参加者もいました。

参加者からの声を一部紹介します。

「語学を学ぶことによって他の国の話し方の型が身についたとしても、母国語を話す時は母国の話し方の型に変わる人が多いというお話を聞きとても興味深く感じました。林先生のお話を聞くまでファシリテーターという役割について全く知識がなかったのですが、リーダーのようにみんなを引っ張る存在ではなくても文化の違いを超えて人をサポートできるとてもやりがいのある役割だということを知りました」(2年次生、筧夢乃さん)

「先生が私たちに質問を投げかけてくださったように、相手のことを引き出していくのが大切なんだと気づきました。また、自己紹介や身の周りの話をするだけではだめで、一貫したコンテンツを決めて話すことで、言語習得に必要不可欠な「意味交渉」へとつながると再認識しました。以前、UCLA交流会に参加した際、中西先生が私たちのグループにファシリテーターとして入ってくださって会話がスムーズに進んだので、私も同じ役割として立ち回りたいと思いました。ファシリテーターは、自分とは異なる文化背景や環境にいる人と分かり合うためにはどうしたらいいのかを一緒に考え、自分のためにもなるし、人のサポートができる素敵な役割であるということを知ることができました」(1年次生、平田瑞季さん)