GC学部の授業「グローバル化と言語」で兵庫県国際交流員から中国と韓国の言葉や文化などを学びました
2026/10/16
グローバル・コミュニケーション学部の大濱慶子教授(学部長)が担当する科目「グローバル化と言語」で10月14日、兵庫県国際交流員の2人が、日々の業務や日本語、日本文化に興味を持ったきっかけ、日本語をどのようにして習得したか、自国の言葉や文化などについて流ちょうな日本語で特別講義しました。
2人は、中国・広東省江門市出身の(タン・ユンイ)さんと、韓国・大邱(テグ)広域市出身のイ・ダビンさんで、イさんは昨年に続いての登壇です。外国青年招致事業(JETプログラム)を通じて来日しました。兵庫県産業労働部国際局に配置され、通訳、翻訳のほか学校や公民館での講演、交流イベントへの参加などの業務にあたっています。
■タン・ユンイさん(中国出身)
タン・ユンイさんは留学や仕事で東京に2度、計4年間暮らした経験を生かし、今年4月から県国際交流員となりました。最近の中国社会の紹介では「キャッシュレス化と電子決済が進み、決済アプリがないとどこへも行けません」と述べました。
広東省は南部にあり、定番料理は飲茶(ヤムチャ)。茶を飲みながらさまざまな点心を楽しみます。製造業やIT産業が盛んです。「華僑の都」とされるほど多くの華僑を生み出した江門市の特産品はミカンの皮を乾燥させて作る陳皮で、生薬として使われるほか、ドリンクなど食品として広く使われているようです。
若者は料理を職場や家庭に運んでもらう「フードデリバリー」をよく利用しているといいます。「〇〇友」を意味する「搭子(ダーズ―)」文化と言われるように、食事も旅行も「推し活」も誰かと一緒に楽しむことも最近の傾向だと述べました。
タンさんが日本文化に触れたきっかけは日本のアニメでした。日本語はニュースやドラマのせりふ、日本の歌から学びました。日本の「おもてなし」文化や、人と適切な距離感を保つのは良いところで、良くないのは(中国に比べて)物価が高く、税金や保険料も高いところだとか。最後に、いろいろな出会いを重ねるために兵庫県国際交流協会主催の身近な国際交流イベントやボランティア活動などに参加しましょうと呼びかけました。
■イ・ダビンさん(韓国出身)
一方、イ・ダビンさんは大学の日本語関連学科を卒業し、税理士事務所に勤めたものの、「あまり向いていない」と思い、友人の勧めでタンさんと同じく「JETプログラム」に応募して昨年4月に来日しました。
韓国と言えばまず、豊かな食文化。もちを甘辛く煮込んだトッポギなど大邱にもおいしいグルメがたくさんあるといいます。さらに伝統的な衣服「韓服(ハンボク)」についての紹介がありました。日本で良く言われる「チマ・チョゴリ」の「チマ」はスカートなので女性の衣服。男性の衣服は「パジ・チョゴリ」と言うと補足しました。
日本語を勉強して難しかった点は、漢字の多様な読み方、韓国では廃止されている年号、名前の読み方、遠回しの表現、日本語英語(ジャパングリッシュ)、敬語、方言とのことでした。ドラマやアニメ映画の視聴、音楽鑑賞、ラジオなどを通じて主に耳から音で習得し、言語交換アプリも活用したといいます。言語学習のコツとして映画、ドラマのセリフで使われる単語や文章を書いてみることを挙げました。
両国の文化を比較して、食事のマナーの違いのほか、タクシーに乗る際に自動でドアが開く日本に対して、韓国では手動という違いも指摘しました。「日本のようにドアが開くまで待っていると、乗らないのかと思われます」と教えてくれました。
■兵庫県のいいところは?
学生からは「兵庫県のいいところはどこだと思いますか」と質問が出ました。イさんは「まだあまり深く知りませんが、スキーも利き酒もいろいろなことがこの地域で体験できることでは」と答えました。「中国語や韓国語を勉強してみたけど難しい。どうすれば上達するか」との質問には、タンさんが「音楽でも何でも好きなことを通じて学ぶのがいいと思います」と答えました。
最後に2人から広東語と韓国語の簡単なあいさつなどを教えてもらいました。
受講生たちからは、「韓国語と中国語が話せるようになりたいと思っていました。語学を上達させる工夫やコツを教えていただき、さらに意欲がわきました」、「広東語は習った中国語とは異なり、とても新鮮でした」、「中国・韓国・日本の違いを楽しく学ぶことができました。同じアジアの国でも考え方や習慣が異なることがわかり、文化の違いを理解し、お互いを尊重することの大切さを改めて実感しました。これからもさまざまな国の文化や考え方について学び、外国語で積極的にコミュニケーションを取っていきたいです」などの感想が寄せられました。




