ホテルニューアワジグループの田村支配人がグローバル・コミュニケーション学部で講演を行いました
2025/10/22
グローバル・コミュニケーション学部の森下美和教授ゼミ、仁科恭徳教授ゼミ、中嶋アンディ史人准教授ゼミの3年次生約50人を対象に、10月15日ホテルニューアワジグループ 淡路夢泉景、夢泉景別荘 天原、YUMESENKEI LAGOON VILLAの支配人を務める田村嘉章氏が「観光業の現状とこれから『宿泊業』を通じた社会貢献~ホスピタリティに学ぶ~」と題して講演を行いました。
まず、ホテルニューアワジグループが、倒産や廃業に陥った宿泊施設を再生する事業を手がけ、現在21館を展開するグループであることを説明しました。「街の灯りを消してはならない」という信念のもと、地域の雇用創出や地産地消の推進を通じて住民満足度を高め、地域経済の活性化に貢献しているとして、持続可能な事業運営には地域との共存共栄が不可欠である点を強調しました。
次に、顧客満足度を追求する「おもてなしの心」について、「お客様を喜ばせるのは、提供する側にとって『めんどくさい』と感じるような手間を惜しまないサービスである」と語り、具体的な事例として「湯巡りの送迎を時刻表に縛られずお客様の希望に合わせること、お客様が送迎車に乗車する際にステップを置くことなど、一見非効率に見える手間を惜しまないサービスが、お客様に感動と高い評価を生む」と話しました。
さらに、「AIやロボットが進化する時代だからこそ、お客様一人ひとりの背景や求めているものを徹底的に把握し、個々に合わせた『カスタマイズ(親切)』を行うことで、マニュアルを超えたホスピタリティを提供できる」と感情に訴えかけるサービスが重要になることを力説しました。また、旅が持つ力についても言及し、「コロナ禍を経て、旅が単なる不要不急の活動ではなく心の健康に必須なものだと改めて気づき、観光業が人々を元気にする大きな力を持つことを実感した」と述べました。
最後に学生たちに向けて、「自分自身のコンセプトを理解すること」「なんとなくではなく、物事の意味を考える習慣を持つ」といった、今後の就職活動や社会に出る上で大切な視点や考え方について述べ、講演を締めくくりました。
講演後には多くの学生が個別に質問し、社会貢献やホスピタリティの重要性、社会人としての心構えなど、さまざまな気づきを得ることができたようです。


