経済学部
経済学部の関谷ゼミが香り袋づくり体験をしました
2022/10/21
経済学部の関谷ゼミでは10月18日の「演習Ⅰ」の時間に兵庫県線香協同組合の谷口太郎氏を招き、香り袋づくり体験を実施しました。
淡路島は日本一の線香生産量を誇っており、兵庫県線香協同組合は地場産業として線香産業をリードする立場にあります。仏具としての線香の需要は斜陽化しつつあるなか、新しい需要として癒やしのためのお香を広めようとしています。そのために使われる香り袋は常温で香りを発する香料を詰めた布の袋で、日本では平安期頃より需要があったとされ、伝統的な価値を再度見出したものでもあります。
関谷ゼミの演習Ⅰの今学期は、地場産業や伝統産業、さらには手仕事といった日本古来のモノづくりを実際に体験したり、見聞したりすることを通じて、ゼミ生各自がその魅力を感じ取り、そしてそれを伝えようという取り組みをしています。最終的な目標としては、2月に海外の人たちを対象とした発表会を予定しており、今回の香り袋づくり体験はその一環として行われました。
ゼミ生の多くは、淡路島が日本一の線香生産量を誇っている事実を初めて知り、香り袋という初めて目にするモノを不思議そうに眺めていました。組合の谷口氏からはまずお香の原料を一つ一つ丁寧に紹介され、それらの特徴を聞いたゼミ生たちは自身の匂いの感性を頼りに原料を調合し、完成させていくという作業を行いました。
しかしながら、実際にやってみると想像以上に調合が難しく、なかなか思い通りの香りに近づけることができず、互いに確かめ合い、悪戦苦闘しながらも、結局調合に1時間程度もかかり、各々の香り袋を完成させました。ゼミ生たちは香り袋づくり体験を通じて、楽しみながらも、お香の奥深さ、伝統的なモノづくりの良さを感じ取った様子でした。