神戸学院大学

経済学部

経済学部の演習Ⅱの授業で「TOKI AIRトキエア」開業について講演会がありました

2022/06/15

「トキエア」開業について講演する長谷川氏
「トキエア」開業について講演する長谷川氏

経済学部の3年次生を対象にした演習Ⅱの授業で新潟市に本社を置くLCC航空会社「トキエア株式会社」代表取締役、長谷川政樹氏の講演会が6月3日、有瀬キャンパスでありました。

「TOKI AIRトキエア」は新潟空港を拠点に地域間を小型機で結ぶLCCとして国内路線開設を目指しており、新潟―神戸路線も検討されています。トキエアのトキは新潟・佐渡で保護・繁殖に取り組んでいる絶滅危惧種の鳥です。

演題は「LCC地域ネットワーク航空会社の可能性」。長谷川氏は、まず、会社設立を決意した背景として、日本が抱える地方・地域の衰退や、2030年にパイロットが大量退職することなどの問題を指摘しました。

「トキエア」で実現できることとして、①いままで飛行機を使わなかった特に若い世代にも低価格での移動手段を提供し、飛行機による人の移動を活性化させること、②プロペラ機を導入することで、滑走路が短い空港も利用できること、空港の着陸料が安くコスト減になること、CO2の排出量を削減して持続可能な社会を実現できること、③一晩で座席を変更して貨物も運べる飛行機を導入することで効率的な人とモノの移動が可能となること、④自衛隊を55歳で定年退職するパイロットを活用すること―などを挙げました。

さらに、人流・物流を増加させることで、空港を中心とする街づくりにも取り組み、持続可能性を高めながら地域活性化に取り組む構想や、起業に際しての、特に資金集めに関する経験談や佐渡島の魅力についても話題が広がりました。

聴講した学生からは、「トキエア」の構想に共鳴する多くの感想のほか、「サービスに関わる部分は(レベルを)下げず、必要な部分だけを洗い出し、コストカットする方法はどんな業界でも使うことのできるシンプルな極意だと思いました」「人生最後に何かをなし遂げたい、自分の地元を盛り上げたいという気持ちが伝わって心に響きました。若い自分はもっと時間があるので何かに挑戦したいと思いました」「トキエアが神戸に就航する日が来たら、新潟まで遊びに行きます」「トキエアが運行開始したらぜひ利用して佐渡島に旅行したいと思います」「数万円からでよいなら僕も出資してみたい」などのコメントが寄せられました。