神戸学院大学

経済学部

経済学部専門科目「地域経済論」において、西兵庫信用金庫との連携講座を実施しました

2025/07/14

講義を聴く学生ら
講義を聴く学生ら
仕事のやりがいを語る野中弘樹さん
仕事のやりがいを語る野中弘樹さん
会社概要を説明する益絵理子さん
会社概要を説明する益絵理子さん

経済学部関谷次博教授の経済学部専門科目「地域経済論」の授業において、7月9日、西兵庫信用金庫による特別連携講座を開催し、講師として同金庫で活躍している経済学部2007年度卒業生の野中弘樹さんと益絵理子さんが登壇。およそ100人の学生を前に、信用金庫が果たす地域貢献について講義をしました。

本学では本年度より、西兵庫信用金庫と連携し、宍粟市およびたつの市を対象とした地域活性化プロジェクトに取り組んでおり、関谷ゼミと人文学部の矢嶋巌教授のゼミが参加しています。

講義の中で野中さんは、「仕事は大変なことも多いが、親身に相談に乗る中で、お客様に手を握られて“本当にありがとう”と感謝されたときには涙が出るほどうれしかった」といったエピソードを紹介し、信用金庫の地域密着型の姿勢を学生に強く印象づけました。

また、かつて人事部を担当していた益さんからは、「採用の際に重視されるのは能力よりも熱意。資格の取得は入社後でも間に合うが、真摯に物事に取り組む姿勢は学生時代にしっかり養っておいてほしい」とのアドバイスがあり、信用金庫の地域密着型の姿勢と深くつながるメッセージとして、こちらも学生たちの心に響いたようです。

「地域経済論」では、これまでにも地域経済の活性化とは何か、なぜそれが必要なのかといった根本的な意義についてたびたび考えてきました。

最初の頃の授業では、学生一人ひとりに「地域が抱える課題とは何か」と問いかける中で、過疎化や少子高齢化といった地域の課題が挙げられた一方で、「自分に何ができるか」「すでに取り組んでいることがあるか」という質問には、多くの学生が「特にない」と答えていましたが、今回の講座を通じて、信用金庫の「地域密着型」の取り組みが地域課題の解決にどのように結びついているのかを、具体的に学ぶ機会となり、将来、地域に貢献したいと考えている学生にとって、地域社会の中で自らがどのように関わっていけるかについて、具体的なヒントを得る貴重な経験となったのではないでしょうか。