神戸学院大学

経済学部

経済学部のゼミで、産業用ロボット販売実績の日本No1のダイドーの講演がありました

2022/11/24

講義の様子
講義の様子
講義の様子
講義の様子
ダイドー株式会社の辻本学史氏
ダイドー株式会社の辻本学史氏

経済学部の林ゼミ・竹治ゼミ・木暮ゼミ・麻生ゼミ合同の講義(演習Ⅰ)で11月22日、提案型メカトロニクス専門商社であるダイドー株式会社の管理本部 管理部 人事総務課 部長代理、辻本学史氏の講演があり、2年次生約70人が受講しました。

同社は、昭和21年創業で業界トップクラスの提案型メカトロニクス専門商社です。総資産600億円、純資産300億円、営業拠点40拠点、販売先6,000社、仕入先3,000社(以上、ホームページより)、日本経済団体連合会(略称:経団連)会員の「大企業」です。日本全体の企業数380万社弱のうち、経団連の会員は日本の代表的企業1,500社弱に限られています。

ちなみに、上場企業数は4,000社弱ですが、ダイドーの売上規模は上場企業の中でも1,000位前後に相当すると紹介されました。

講義では、日本の製品シェアや輸出入統計を踏まえ、携帯電話やテレビなどの完成品では日本企業が苦戦していますが、液晶の部材や生産工程の自動化のFA(Factory Automation)機器では高い技術を維持し、日本が強みを持っていることが紹介されました。特に、産業用ロボットでは、日本企業が世界シェアの約半分を占め、現在1兆円の市場がさらに拡大していく見込みです。その中で、ダイドーは産業用ロボット販売実績の日本No1の代理店となっています。

ダイドーは、ロボットの導入を検討する企業の現場課題を分析し、最適なロボットシステムを構築するために、さまざまな機械装置や部品などから必要なものを選別し、システムとして提案しています。

ダイドーの従業員は、ロボットの技術者以外は文系出身(約9割)で、入社後にFA機器などの知識などを学び、経験を積んでいくことなども紹介されました。講義の最後には、ロボットがロボットを生産する様子や世界初のロボット実験工場であるダイドー「ロボット館」の様子も動画で紹介されました。

講義を受講した学生は、具体的なロボット企業の事例から、BtoCの最終消費財を扱う企業は知名度が高いが、知名度と売上・利益などが必ずしも一致する訳ではなく、就職活動では財務数値なども確認することが大切であることを理解した様子でした。

講義を受講した佐野悠有さん(経済学部2年次生)は「ロボット事業というと少し難しいイメージでしたが、今回のお話を聞いて文系の私も興味を持ちました」とのコメントもあり、「技術者以外は文系と聞いて驚いたが、その中でも事務仕事に女性が多いことに驚いた」との感想もありました。

また、学生の一部からは、「BtoBで消費者と直接的な取引はないが、身近にあることを初めて知った」や「ロボットの稼働を(動画で)初めて見たが、これに携わっている人がいることに思いが至り、興味が沸いたので帰って自分でも調べようと思いました」との感想もありました。