経済学部の林ゼミと関谷ゼミが卒業論文合同発表会を実施しました
2026/01/19
経済学部の林隆一教授ゼミと関谷次博教授ゼミが1月16日、4年次生による卒業論文合同発表会を実施しました。各ゼミから代表者3人ずつが選出され、以下のテーマで研究成果の発表と質疑応答がなされました。
【林ゼミ】
喜田 彩香さん
「オーバーツーリズム解決のために ―異文化理解の重要性―」
清水 瑶紀さん
「老後資金形成における個人投資制度の効果分析 ―シミュレーションを用いた実証的研究―」
藤木 優斗さん
「小野市における『働く人ファースト』戦略 ―明石市との比較を通じて―」
【関谷ゼミ】
木嶋 啓吾さん
「増税による世代別喫煙率への影響」
建沼 真輝さん
「起業家が持つべき3つの武器」
山中 雪楓さん
「『教えること』を支えるために ―教員の過重労働と学校の未来―」
発表後には出席者による投票が行われ、最も多くの支持を集めた喜田彩香さん(林ゼミ)が最優秀賞に、次点として山中雪楓さん(関谷ゼミ)が優秀賞に選ばれました。なお、次点に1点差の3位は3人が同数の票を集め、大接戦となりました。
最優秀賞に選ばれた喜田さんは、河口湖近くのコンビニエンスストアを背景に撮影した富士山の写真がSNSで話題となり、多くの観光客がマナーを守らない行為を行った結果、景観を遮る幕が設置されるに至った出来事をきっかけに、オーバーツーリズムの問題に関心を持ったといいます。本研究では、観光客の増加による経済効果や規制だけでなく、観光客と各地域が異文化を理解し尊重する仕組みの重要性を指摘した点が高く評価されました。
優秀賞に選ばれた山中さんは、高校時代に熱心な指導を受けた恩師の姿を原点として、その献身的な指導が教員にとって過度な負担となっているのではないかという問題意識から、教員の過重労働について研究を進めました。特に、1972年に制定された「教育職員給与特別措置法」が、一定の手当を前提に長時間勤務を促す制度として、その後の教育現場に大きな影響を与えた点を歴史的に分析し、「教員は献身的であるべきだ」という文化が形成されてきたことを指摘しました。
最優秀賞に選ばれた喜田さんのコメント
「オーバーツーリズムと地域社会の共生について、試行錯誤しながら考えてきたテーマであったため、このような形で評価していただけたことを嬉しく感じています。本研究を通して、観光前の文化理解が少しでも深まり、オーバーツーリズムの解決に近づくことを願っています」
優秀賞に選ばれた山中さんのコメント
「教員の過重労働という、身近でありながら当たり前のものとして見過ごされがちな問題に疑問を持ち、本研究に取り組みました。試行錯誤を重ねながら書き上げた論文がこのように評価され、大変うれしく思います。本研究が、教育現場や社会の在り方について考える一つのきっかけとなれば幸いです」



