神戸学院大学

経済学部

経済学部の6ゼミで「ミニビブリオバトル」が行われました

2023/01/26

紹介した本を掲げるプレゼンテーターと、司会・質問役を務めた学生たち
紹介した本を掲げるプレゼンテーターと、司会・質問役を務めた学生たち
チャンプ本に選ばれた『あの夏が飽和する。』を紹介する高田翔真さん
チャンプ本に選ばれた『あの夏が飽和する。』を紹介する高田翔真さん
第2位に選ばれた『リカーシブル』を紹介する大谷一生さん
第2位に選ばれた『リカーシブル』を紹介する大谷一生さん
第3位に選ばれた『いつでも100%の力を発揮できる心の整え方』を紹介する水本智也さん
第3位に選ばれた『いつでも100%の力を発揮できる心の整え方』を紹介する水本智也さん
石本経済学部長(左から3人目)を囲んで記念撮影する学生たち(右隣がチャンプ本の高田さん、左隣が2位の大谷さん)
石本経済学部長(左から3人目)を囲んで記念撮影する学生たち(右隣がチャンプ本の高田さん、左隣が2位の大谷さん)

「経済学部ミニビブリオバトル」が12月20日、有瀬キャンパスで実施されました。ビブリオバトルは、読んで面白かった本を紹介し合い、「どの本が一番読みたくなったか?」を投票して「チャンプ本」を決める書評ゲーム。「神戸学院大学の図書館を利用して本を探そう,本を読もう」「共感を誘うプレゼンテーション」をテーマに、公式ルールを参考としたミニバージョン(本の紹介3分、発表に関するディスカッション無し)で、2020年度より行われています。

2022年度は本学図書館長でもある毛利進太郎教授が大会委員長、副委員長を田宮遊子教授が務め、図書館統括責任者の新田充保さんを特別審査員に迎えて本選を行いました。大塚ゼミ、幸田ゼミ、木暮ゼミ、田口ゼミ、田宮ゼミ、毛利ゼミの6ゼミ(1年次生)から選ばれた代表者10人がプレゼンテーションを行い、2021年度に続き今年度も各ゼミの代表学生が司会運営を担当、質問や感想を述べました。

学生の投票により「いちばん読みたいと思った本」に選ばれたのは、下記の3冊です。

第1位(チャンプ本)高田翔真さん『あの夏が飽和する。』カンザキイオリ著(大塚ゼミ)

第2位 大谷一生さん『リカーシブル』米沢穂信著(木暮ゼミ)

第3位 水本智也さん『いつでも100%の力を発揮できる心の整え方』東篤志著(田宮ゼミ)

投票フォーム(Foams)に記入されたコメントでは、「内容の伝え方とどこまで伝えるかが絶妙だった」「読みたくなる紹介で簡潔だったので余計話に引き込まれた」(チャンプ本・高田さんに)、「誰しもが経験するであろう「進路に悩む」ということについて自分の経験を交えて話せていて良かった」(2位・大谷さんに)、「部活でうまくいかず悩むこともあるので、どうすればいいのか参考にしようと思い、とても読みたくなった」(3位・水本さんに)等がありました。

大会委員長賞、副委員長賞、特別審査員賞には下記が選ばれました。

大会委員長賞 藤村総太さん『動物の値段』白輪剛史著(田宮ゼミ)

副委員長賞  岩崎敦史さん『電車を運転する技術』西上いつき著(田口ゼミ)

特別審査員賞 公森寛太さん『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』クリステン・R・ゴドシー著、高橋璃子訳(毛利ゼミ)

各ゼミの代表者と紹介した本は下記の通りです。

・高田翔真さん『あの夏が飽和する。』カンザキイオリ著(大塚ゼミ)

・山崎太智さん『名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史』中野京子著(大塚ゼミ)

・本田羽空さん『天才はあきらめた』山里亮太著(幸田ゼミ)

・佐藤翔一さん『「売れる商品」の原動力 インナーブランディングの思想』井尻雄久著(木暮ゼミ)

・大谷一生さん『リカーシブル』米沢穂信著(木暮ゼミ)

・寺本蓮さん『海の底』有川浩著(田口ゼミ)※当日欠席

・岩崎敦史さん『電車を運転する技術』西上いつき著(田口ゼミ)

・藤村総太さん『動物の値段』白輪剛史著(田宮ゼミ)

・水本智也さん『いつでも100%の力を発揮できる心の整え方』東篤志著(田宮ゼミ)

・公森寛太さん『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』"クリステン・R・ゴドシー著、高橋璃子訳(毛利ゼミ)

・神田能輝さん『半沢直樹4 銀翼のイカロス』池井戸潤著(毛利ゼミ)

開催にあたり石本眞八経済学部長から参加ゼミの学生達に下記のようなメッセージがありました(抜粋)。

「社会人になって日々の仕事に追われるようになると、じっくりと読書を楽しむ時間がなかなか作れないかもしれません。幸い今の皆さんには読書に使える時間があります。今回ビブリオバトルに参加したことを機に読書の楽しみを感じ、たくさんの本を読んで「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」を養って下さい。」

大会委員長、副委員長、特別審査員からも下記のコメントがありました。

大会委員長・図書館長 毛利進太郎教授
「これから多くの可能性に満ちている皆さんには、これまで触れることのなかった新しい知識、視野を求めてほしいと思います。最も役に立つのが自ら本を探し、本を読むことです。そのために大学には図書館が設置されています。またこれからの時代はアウトプットすることが重要になってくるはずです。大学生の間に多くのインプットとともに,誰かに『伝える』というアウトプットをぜひ意識してください」

大会副委員長・田宮遊子教授
「予選、本選を通して、社会科学系の入門書に挑戦した学生がみられました。1年次生のうちにそうした本に親しむことは、経済学部での学びのおおきな助けになります。あらかじめその授業の内容に関連することを知っていると、授業がおもしろくなると思います」

特別審査員 新田充保さん
「今年で2回目の参加でしたが、驚いたことが二つありました。一つは、小説が少なかったことです。二つ目は、皆さんが、自身の言葉で書評を書き、ほぼ暗記し、プレゼンを行われていた点です。ご自身の言葉でのプレゼンである点からとても心に届きやすいものでした。例年と一味違うミニビブリオバトルに参加できたこと感謝します」

当日は、本選終了後にプレゼンテーションを行った学生たちが経済学部長室を訪問。石本眞八学部長よりチャンプ本の高田翔真さんに賞状が授与されました。

また、1年次の基礎演習のまとめとして、6ゼミの書評を掲載した書評集が作成されました。