神戸学院大学

経済学部

経済学部の学生がゴラル客員教授からウクライナの正月飾り「ハリネズミ」作りを学びました

2022/12/27

ゴラル客員教授とハリネズミの正月飾りを作った学生たち
ゴラル客員教授とハリネズミの正月飾りを作った学生たち
同じくゴラル客員教授と学生たち
同じくゴラル客員教授と学生たち
別の学生たち
別の学生たち
別の学生たち
別の学生たち
別の学生たち
別の学生たち
完成した「ハリネズミ」
完成した「ハリネズミ」

ウクライナ出身のナディヤ・ゴラル客員教授が担当する「実践力育成F」の授業では、「モタンカ人形」に続いて、ウクライナの正月飾り「ハリネズミ」作りを12月15日と22日の2回にわたり学びました。今回も図書館有瀬館5階のラーニングコモンズを活用し、経済学部の女性教職員が運営をサポートしました。

ゴラル客員教授は、ウクライナの正月とハリネズミの正月飾りについて、次のように話しました。

「ウクライナ人は昔から農業民族として知られています。農業民族には周りの自然が非常に大切であり、さまざまな自然の神々が祀(まつ)られていました。特に太陽神が大事で、お正月のお祝いも『コリャダ』という太陽神への豊作のお祈りや収穫の感謝としての祭りでした」

「一年で日中が一番短い冬至の日に太陽神が生まれ変わると信じられていて、冬至の日は新年の始まりとしてお祝いします。キリスト教が入ってから、太陽神の生まれ変わりの代わりとされたイエス・キリストの誕生日としてクリスマスを祝うようになりました」

「アメリカやヨーロッパのキリスト教の国々などでは、クリスマスのシンボルとしてクリスマスツリーを飾る習慣があります。現在のウクライナ人もクリスマスツリーを飾っていますが、18世紀の終わりまでそのような習慣がありませんでした。18世紀まではお正月とクリスマスに伝統的な飾りが使われていました」

「お正月の飾りのなかでは、生まれ変わった太陽のシンボルとして『ハリネズミ』という飾りがありました。パン生地で作られた『ハリネズミ』の体に太陽の光線をイメージして小麦の茎や花穂が挿されていました」

今回の授業ではパン生地と小麦の茎の代わりに粘土と地域の農家の方から分けて頂いた稲わらを使って、ハリネズミ作りを行いました。受講した1~2年の学生たち約20人は思い思いに粘土をこね、花の穂の飾りを挿して完成させました。学生たちは自分たちの作ったハリネズミを見せ合ったり、写真に撮ったりしていました。

最後にゴラル客員教授から「皆さん、今年は私の授業を受けてくれてどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしく」と、笑顔であいさつがありました。

「経済学部の学生がウクライナの『モタンカ』人形作りをゴラル客員教授から学びました」の記事はこちら