神戸学院大学

経済学部

経済学部の関谷次博教授が大丸神戸店でワークショップ実施しました

2023/08/07

お線香の種類について説明する関谷先生
お線香の種類について説明する関谷先生
お線香の香料について説明をする谷口さん
お線香の香料について説明をする谷口さん
香り袋の作り方を説明する学生スタッフ
香り袋の作り方を説明する学生スタッフ
関谷先生、兵庫県線香協同組合の谷口さんとゼミ生3人
関谷先生、兵庫県線香協同組合の谷口さんとゼミ生3人

経済学部の関谷次博教授が兵庫県線香協同組合と連携し、8月6日にワークショップ「地域と伝統産業について学ぼう!~香り袋づくりを通して淡路・日本の香りの世界を体験してみよう~」を大丸神戸店1階のメインステージ前で実施しました。

大丸神戸店とは、2018年に「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、将来を担うこどもたちの創造性を高めることを目的としたワークショップ「もとまち こども大学」を中心に、年間を通してさまざまな取り組みを実施しています。

今回のワークショップは、夏休み特別企画として6日間開催するプログラムの第3回目にあたり、小学生とその保護者10組が参加し、関谷次博教授進行のもと、同学部 関谷ゼミ3年次生の江崎佑菜さん、三輪萌恵香さん、宮武千代さんがサポートを務めました。

冒頭に、関谷教授が自由研究の進め方について参加者になげかけた後、「自由の研究のスタートは疑問をもつことです。今からお話する伝統産業も自由研究につなげることもできます。ぜひ、色々な事に疑問を持ち考えてください。」と子どもたちに語りました。

最初に「伝統産業とは何か」「伝統産業はどこにあるのか」について考えてもらいました。
「伝統産業」と地域の関係性について兵庫県を事例に、姫路市で1700年間続く「かまぼこ」。たつの市で400年続く「しょうゆ」。高砂氏で150年続く「くつした」。神戸市で150年続く「マッチ」等を説明し、今日のテーマである淡路市で150年間続く「お線香」について「線香は何でできているのか?」「どんな種類があるのか?」参加者に考えてもらいながら、タブノキの皮からつくる「匂線香」と杉の葉からつくるお寺やお墓参り等でつかう「杉線香」の違いを説明しました。最後に、「お線香はお寺やお墓でご先祖様にお供えするためのものであるが、それらの用途は江戸時代からはじまったもので、平安時代の昔から本来は『香りを楽しむためのもの』であり、線香以外の香りの楽しみ方の一つを本日皆さんに体験いただきたい」と語り、兵庫県線香協同組合の谷口太郎さんに進行のバトンをつなぎました。

次に、兵庫県線香協同組合の谷口さんより、淡路島で作られている伝統産業の線香について
説明があった後、ワークショップで使用する香り袋の材料、天然植物の香料である「白檀」「龍脳」「桂皮」「大茴香」「山奈」「丁子」「ラベンダー」7種類それぞれの特徴を解説。特に「白檀」はとても貴重で10年以上も香りがつづき、香水にもよく用いられていると説明しました。「香り袋づくり」の2つのルール「準備された調合用の瓶の1/3の量を目安に好きな香りを組み合わせること」「全ての香りをまとめてくれる効果があるので、龍脳をスプーン半分は必ず入れること」を伝え、いよいよ「香り袋づくり」です。親子で一つ一つの香りを確かめながら、それぞれの好みの香りを調合しました。谷口さんも驚くようなに香りも出来上がり、終始笑顔でワークショップが進みました。数か月後にはまた違った良い香りになることを聞き、子どもたちや保護者の方も数か月後が楽しみの様子でした。

ワークショップを通して「世界でひとつだけのオリジナル香り袋をつくることができてとても楽しかった」「改めて気付かされることが多くありました」「伝統産業に興味をもちました」などの声が寄せられました。

【参加学生の声】
経済学部 3年次生 江崎佑菜さん
私は今回のワークショップを通じて、サポートをすることの難しさと楽しさを学びました。小学生と関わる機会はあまりなく緊張しましたが、子どもたちにわかりやすいように、また、楽しんで体験をしてもらえるように意識してサポートをしていくうちに緊張もほぐれ、私自身もワークショップを楽しむことが出来ました。以前ゼミ内で行った香り袋づくりの経験をもとに自分からもアドバイスをすることができました。作り方でわからないところを質問しにきてくれる子どもや、作った香り袋を元気に見せにきてくれる子どももいて、嬉しく思いましたし、今回サポーター役を担えたことをとても光栄に思いました。今後もこのような機会があれば積極的に参加したいです。貴重な経験の場を設けていただき、ありがとうございました。