神戸学院大学

経済学部

経済学部の関谷ゼミが淡路市との「学まちコラボ事業」として淡路市江井地区でフィールドワークを実施しました

2025/12/02

ei-toの展示物を確認する学生ら
ei-toの展示物を確認する学生ら
地図を片手に街並みを比較する学生ら
地図を片手に街並みを比較する学生ら
学生との意見交換をする兵庫県線香協同組合の方
学生との意見交換をする兵庫県線香協同組合の方
フィールドワーク後の振り返り
フィールドワーク後の振り返り

経済学部の関谷次博教授のゼミでは、淡路市との「学まちコラボ事業」の一環として、11月18日〜19日に淡路市江井地区においてゼミ合宿を実施しました。

今回の事業は、大阪・関西万博のひょうごフィールドパビリオンでPRされた淡路島の地場産業である線香産業を、万博後もどのように地域観光へとつなげていくかを考えることを目的としています。関谷ゼミはこれまで長年にわたり線香産業との交流を続けており、その蓄積を生かして今回の事業では「線香の魅力」と「産地・江井地区の観光促進」をテーマとして課題に取り組みました。

江井地区にある「ei-to」は、旧江井小学校を改装した商業施設で、大阪の繊維卸会社が衣料品の販売や染め物体験、カフェなどを運営しています。また施設内には、兵庫県線香協同組合による線香や江井の町の昔の風景を再現したジオラマを展示しており、来訪者も増えつつあります。しかし一方で、施設から町中へと回遊する観光客が少ないことが課題となっています。

江井地区には、線香の生産を支えた作業場や商店、夏場には臨海学校として利用された民宿、人と物流を支えた港など、かつての賑わいを今に伝える多様な地域資源が存在します。こうした魅力を改めて掘り起こすため、関谷ゼミの2年次生は2日間にわたるフィールドワークを行いました。

学生たちは3班に分かれ、昭和期の町の地図を片手に現在の町並みと比較しながら、地域の特徴や新たな魅力を探りました。町のメインストリートである県道230号江井港線に魅力ある名称を付けられないかを検討した班、町に散在する特徴的なスポットをつなぐアイデアを考えた班など、さまざまな視点から地域の可能性を模索しました。

1日目のフィールドワークの振り返りには、兵庫県線香協同組合の方も参加しました。学生の疑問への回答や、フィールドワークの着眼点に関する助言をもらい、2日目の活動に大いに生かすことができました。2日目の最後には各班が成果を持ち寄り、全体で発表と意見交換を行いました。兵庫県線香協同組合の方は「我々が気づかなかった部分を素直に教えてくれた」との講評をしました。

今回のフィールドワークで得られた気づきや成果をもとに、各班の提案をまとめ、最終的な観光促進策を12月に発表する予定です。