経済学部の岡部准教授が「ヤルタ・ヨーロッパ戦略会議」に出席しました
2016/09/19




ウクライナの首都・キエフで15日から17日まで開催されたヤルタ・ヨーロッパ戦略会議(YES会議)に、経済学部の岡部芳彦准教授が出席しました。この会議は、EUと連携した政治戦略国際会議で、ウクライナや世界が直面する戦略的な課題を有識者同士で話し合うため2004年から始まりました。
2014年にクリミア半島がロシアに編入されてからは、キエフに場所を移して開かれています。これまでに米国のビル・クリントン元大統領や英国のブレア元首相など世界の主要な政治家をはじめ、歌手のエルトン・ジョンなど多彩な顔触れが参加しています。
ポロシェンコ・ウクライナ大統領の基調講演で始まった今年のYES会議では、ウクライナ全土から公募し選抜された75人の副知事、副市長、市民運動家などが、ウクライナ国内や国際的に著名なパネリストと直接ディスカッションをする企画「Civil servant panel」があり、岡部准教授は、外国人のウクライナ専門家としてただ一人招かれました。
パネルには、2人のウクライナ副首相、財務大臣、国営ナフトガスの社長をはじめ、ニュート・ギングリッチ元アメリカ下院議長、レオン・パネッタ元アメリカ国防長官(CIA長官)、サーカシヴィリ元ジョージア大統領(現在はウクライナのオデッサ州知事)がパネリストとして登壇。イヴァナ・クリムプシュ・チンツァゼ・ウクライナ副首相やパネッタ元長官のパネルでは岡部准教授もコメントし議論しました。
パネルの間に開かれたレセプションなどでは、クワシニエフスキ元ポーランド大統領、ラスムセン元NATO事務総長(元デンマーク首相)、カール・ローブ元アメリカ合衆国大統領次席補佐官(ブッシュ政権)、タルタ・前ドネツク州知事(現最高会議議員)、 緑の党/欧州自由同盟議員団副代表レベッカ・ハルムス欧州議会議員などと 会い、意見交換しました。
今回の会議に先立ち、岡部准教授は西ウクライナのイヴァノ・フランキーウシク州を訪れ、オレクサンドル・シチ州議会議長(元副首相)と会談。来年の「ウクライナにおける日本年」で何か行事ができないかについて協議しました。
また、帰国前に、ウクライナ正教会キエフ総主教庁の最高指導者、フィラレート総主教に謁見。今年11月にウクライナ正教会の公式訪問団が日本を初めて訪問することについて話し合いました。
シチ議長の会談の模様は現地のテレビで放映されました。