神戸学院大学

経済学部

経済学部の学生が公益財団法人神戸市産業振興財団の「インキュベーション神戸ハーバーオフィス」を見学しました

2023/08/03

産振財団の皆さんと記念撮影する学生たち(左端が沖本部長、右隣が百濟さん、右端が阿部ユニットリーダー)
産振財団の皆さんと記念撮影する学生たち(左端が沖本部長、右隣が百濟さん、右端が阿部ユニットリーダー)
企業育成室の共有スペースで産振財団の皆さんから話を聞かせてもらう学生たち。背景に見えるのは経営に役立つ本を集めた「社長の本棚」
企業育成室の共有スペースで産振財団の皆さんから話を聞かせてもらう学生たち。背景に見えるのは経営に役立つ本を集めた「社長の本棚」
最も広い「企業育成室」(全6室)を見学する学生たち。この部屋からビジネス拡大を目指します。
最も広い「企業育成室」(全6室)を見学する学生たち。この部屋からビジネス拡大を目指します。

経済学部の「実践力育成F (ミニゼミ:ビジネス・リーダー養成)」(担当:木暮衣里准教授)を履修する学生が7月18日、公益財団法人神戸市産業振興財団(産振財団)を訪問し、産振財団が運営する「インキュベーション神戸ハーバーオフィス」を見学しました。1年次生の浅井莉玖さん、菊池颯以さん、過年度に同科目を履修した4年次生の山口智大さん、3年次生の山本大誠さんも参加しました。

産振財団は1992年に神戸市によって市内産業の振興及び経済活性化を目的に設立され、「創業期」「成長期」「成熟期」「発展期」という四つの成長ステージに応じた支援を行っています。今回は主に「創業期」に行う起業・創業支援の中から、「神戸開業支援コンシェルジュ」と「インキュベーション神戸ハーバーオフィス」について、経営支援部長の沖本浩揮さん、経営支援グループ・ユニットリーダーの阿部晃司さん、同じく経営支援グループの百濟香さんから話をうかがいました。

「神戸開業支援コンシェルジュ」は中小企業診断士や税理士、司法書士、ITコーディネーター、社会保険労務士などの専門コーディネーターによる個別相談で、「起業に関心があるが何から始めればいいかが分からない」という段階から、事業計画づくりの段階、事業資金や融資の相談等の具体的な起業準備の段階まで、1回50分以内で何度でも無料で支援を行っています。コンシェルジュへの相談が多い分野としては、飲食店やマッサージ、サービス業、情報関連という説明でした。

同オフィスでは、起業のステージに応じて広さの異なる三つのタイプの廉価なオフィスを借りることができます。専門のアドバイザーや神戸開業支援コンシェルジュのワンストップ相談はじめ、会議室の無料貸出、毎月開かれる勉強会「実践社長塾」に参加できるなどのサポートが受けられます。入居するには書面と面談による審査があり、独創性や成長性が重要になるということです。1人用のオフィスには最長2年間入居できますが、ステップアップして広いスペースに移るケースも多いそうです。

「起業が成功するポイントは何でしょうか?」と学生が質問し、沖本部長からは「失敗も経験で、いきなり大きなことからでなくスモールステップで行動し続けることが大事だと思います」と回答いただきました。阿部ユニットリーダーからも「神戸市は川崎重工のような大企業から小さな事業まで何にでもチャンスがあり、ここでできないことはないと思います」と頼もしい回答がありました。「学生の起業は難しいですか?」という質問も出ましたが、百濟さんを通じて大学生や高校生の起業の例があることを知ることができました。

学生たちは、「思っていた以上に支援が手厚く、実際にオフィスを使用している人にもお会いして起業への関心が強くなりました」(浅井さん)、「神戸市でこんなにも素晴らしい支援があることを初めて知り、起業しようという気持ちがより強くなりました」(菊池さん)、「あれだけ手厚い支援があることに頼もしさを感じました」(山口さん)、「起業するにあたって、1人で調べて1人で何から何までやらないといけないと思っていましたが、アドバイスを無料で受けることができ、オフィスも手ごろな価格で借りられることが分かり、起業に対するハードルが下がった気がしました。いろいろな人とも交流できてすごく魅力的に感じました」(山本さん)などと感想を述べました。

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