神戸学院大学

人文学部

人文学部の中村准教授による地域研究センターでの研究に関してアニメニュースサイトに記事が掲載されました

2022/01/06

「にじめん」に研究についてのインタビュー記事が掲載された中村准教授
「にじめん」に研究についてのインタビュー記事が掲載された中村准教授

人文学部の中村健史准教授が地域研究センターにおける研究活動に関して、女性向けアニメニュースサイト「にじめん」の取材を受けました。記事はこちらで公開されています。

中村准教授は同センター内で「明石に関する国文学作品」をテーマとして研究を続けており、今回は井原西鶴『男色大鑑』を紹介する記事の中で、専門家としてインタビューを受けました。『男色大鑑』は男色(男性同性愛)をテーマとする西鶴の短編集で、近年「江戸時代のBL」として脚光を浴びています。BLはボーイズラブの略語で、男性の同性愛を題材にした小説や漫画のジャンルのことです。

その中の一篇「傘持つて濡るる身」は江戸時代の明石藩を舞台とした作品で、男同士の純粋な愛や武士の意気地を描いた名作として知られます。

記事では中村准教授が西鶴作品と現代のBLを比較し、それぞれの共通点・相違点を解説した上で、「傘持つて濡るる身」の読みどころを紹介しています。『源氏物語』ゆかりの地としても有名な明石を舞台とし、朝顔寺(光源氏が月を眺めたという伝説の残る明石市内の寺)を作中に登場させた背景には、「男同士の愛を扱って『源氏物語』と張り合うような恋愛小説を書いてみせる」という西鶴の意気込みがあったのではないか、と中村准教授は指摘しています。

地域研究センターでは継続的に神戸・明石地域に関する研究を行っており、その成果を地域・社会に還元するために各種の取り組みを行っています。「今回の取材はそのような活動がメディアを通じて社会に発信されたものであり、本学における研究活動が現代的な価値を有するものとして広く認められたことを示すのでは」と、同センターでは考えています。

人文学部オリジナルサイトの記事はこちら