大学院人間文化学研究科の矢嶋教授が担当する「歴史情報論特殊講義Ⅱ」で尼崎城下町付近のフィールドワークを行いました
2026/02/12
大学院人間文化学研究科で矢嶋巌教授が担当する「歴史情報論特殊講義Ⅱ」を受講する院生らが1月11日、近代工業の発展と住宅衛星都市化により近世城下町から大きな変貌を遂げた尼崎市の尼崎城下町付近でフィールドワークを行いました。
参加したのは修士課程1年目の尾嶋大紀さん、佐竹隼乙さんら3人。テキストとして使った専門書で、近世の江戸における人口や近代の東京における鉄道敷設と郊外住宅地開発、現代における都市の再開発について閲読し、関西の地域に目を向けた研究活動の一環として取り組みました。
受講している地歴科専修教員免許状の取得を目指している院生や地方行政に関心を持つ院生のニーズを踏まえ、フィールドワークのテーマは「尼崎における近世後期、近現代史の残影―「ジョーのある町尼崎」のイメージ形成―」としました。尼崎の近世城下町としての構造について、現地踏査と博物館・資料館の展示から把握したうえで、近世から現代に至るまでの尼崎城下町の総合的理解を目指しました。また、地方自治体による地域振興のための歴史素材やアニメコンテンツの活用についても考えることを目的としました。
阪神尼崎駅に集合し、まず尼崎観光案内所で観光案内の整備状況、尼崎市開明庁舎(旧開明小学校校舎)内に開館した尼子騒兵衛漫画ギャラリーの賑わいぶりを確認したのち、尼崎市立中央図書館の郷土資料コーナーを見学しました。図書館横には江戸時代の僧契沖の生誕比定地の記念碑があり、思わぬ歴史上の人物の名前の登場に目を見はりました。
続いて、「再建」されて資料館となっている尼崎城を見学し、城下町の歴史や体験型展示を見学した後、尼崎市立歴史博物館(旧尼崎市立高等女学校校舎)を訪れ、多岐にわたる展示を時間をかけて見学しました。
さらに、近世に島が整地されて造成された築地町へ向かい、阪神・淡路大震災による被害から復興した町並みを視察した後、れんが造りの尼信記念館や寺院が建ち並ぶ寺町付近を踏査して、城下町の構造や近代の変化に思いを馳せました。最後に、かつては城下町北側の水田地帯であった尼崎中央通り商店街、十日戎の残り福で参拝者が行列をつくっていた尼崎戎神社の賑わいぶりを確認し、フィールドワークを終えました。



