神戸学院大学

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総合リハビリテーション学研究科の服部貴文さんが第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で最優秀演題賞を受賞しました

2022/08/23

最優秀演題賞を受賞した服部貴文さん
最優秀演題賞を受賞した服部貴文さん
最優秀演題賞の服部さんを囲む松原教授(右隣)、下和弘助教(その右隣)、大賀智史助教(服部さんの左隣)、大学院生(Pain班)、学外研究員ら
最優秀演題賞の服部さんを囲む松原教授(右隣)、下和弘助教(その右隣)、大賀智史助教(服部さんの左隣)、大学院生(Pain班)、学外研究員ら

第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会が6月11、12両日に神戸市で開催され、大学院総合リハビリテーション学研究科医療リハビリテーション学専攻の服部貴文さん(博士後期課程)の発表演題「変形性膝関節症における運動誘発性疼痛に関与する要因」が最優秀演題賞を受賞しました。服部さんの受賞は、2020年の同学会第24回大会に続き、2回目となります。

変形性膝関節症は膝関節の慢性的な痛みを主症状する疾患で、改善には運動が有効な治療法であることが世界的にも知られています。しかし、運動を行うことで逆に痛みが強くなってしまうこともあり、運動がなかなか継続できない症例も少なくありません。

今回の研究では、そのような運動によって生じる痛みを新たな手法を用いて定量化し、その要因を検証しました。その結果、関節内の炎症と中枢神経系の感作(過剰興奮)が組み合わさることで、運動により痛みが増悪(悪化)することを明らかにしました。

服部さんは本学大学院修士課程から、松原貴子教授の指導の下、膝・股・肩関節などで生じる慢性的な関節の痛みについて研究を行っており、痛みの発症・増悪要因だけでなく、治療反応性(治療による痛みの改善度とその特徴)についても検証し、新たな治療法の開発を進めています。

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