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大学院薬学研究科の水谷特命教授と「一丸ファルコス株式会社」が血管新生を促進するプロテオグリカン材料を発明し、日本で特許権を取得しました
2025/12/01
大学院薬学研究科の水谷健一特命教授は化粧品・健康食品・医薬部外品の原料を研究開発、製造、販売、輸出入している「一丸ファルコス株式会社」(本社・岐阜県本巣市)との共同研究で「血管新生促進のためのユニット」を発明し、日本において、特許が登録されました(注1)。再生医療分野や治療用デバイスなどへの展開が期待されます。
(注1)日本特許権番号:7763163(特許登録日:2025年10月23日)
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この特許権のポイントは以下の通りです。
血管新生が盛んな発生期・発達期の脳組織は、コンドロイチン硫酸型プロテオグリカンの一種(アグリカン)が豊富な環境下にあることが、共同研究の成果として明らかになっています。この点に着目し、生体内を模倣できる環境を模索した結果、特定のゲル成分と、サケ鼻軟骨もしくはウシ鼻中隔の抽出・精製物からなる所定量のプロテオグリカン材料を培養液中に添加することで、顕著な血管新生促進作用を示すことを発見しました。
【共同研究の取り組み】
2022年度から2024年度まで、成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)の支援を受けて、再生医療等製品に応用できる新たな材料・リサーチツールを生み出すことを目的として、共同研究を推進してきました。本特許権の内容は、血管新生を促進する新たな手段を提供するもので、今後、培地・ゲル添加剤や再生医療等材料などへの製品化を進めていきます。
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