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大学院総合リハビリテーション学研究科の竹中さんらの研究論文がアジアリハビリテーション科学学会誌に掲載されました

2023/08/04

大学院総合リハビリテーション学研究科博士後期課程に在籍する竹中有さんが指導教授らとの連名でまとめた研究論文(英文)がアジアリハビリテーション科学学会の学会誌「The Journal of Asian Rehabilitation Science(アジアリハビリテーション科学雑誌)」に8月2日付で掲載されました。

論文タイトルは「Relationship among Entrance Examination Score, Academic Performance and Outcome(入学時の試験成績および入学後の学業成績とアウトカム<留年なし卒業/留年あり卒業/ドロップアウト>との関連)」です。筆頭著者は竹中さんで、共同著者は理学療法学科の村尾浩教授、作業療法学科の大庭潤平教授です。以下は村尾教授による論文の概要です。

対象と方法:2015年から2018年にかけて神戸学院大学作業療法学科に入学した学生172人のうち、データ解析時に作業療法学科に在籍していた6人を除く166人を対象とした。対象を ①留年なし卒業群 ②留年あり卒業群 ③ドロップアウト群 の3群に分け、性別、入試区分、入学後の学業成績(専門必修科目の成績点、専門必修科目から算出したGPA=末尾に注)を比較した。

結果:性別や入試区分では、ドロップアウト群と留年なし卒業群間に統計学的な差は無かった。第1~4セメスターの専門必須科目43科目のうち23科目でドロップアウト群の成績点が、留年なし卒業群に比較して統計学的に低値を示した。第1~4セメスターのすべてで、ドロップアウト群の専門必修科目から算出したGPAが留年なし卒業群に比較して統計学的に低値を示した。

考察:入学後早期と考えられる第1セメスター終了後に成績の悪かった学生に面談するなどして結果をフィードバックし、ドロップアウトのリスクのあることを伝えるべきである。

掲載された論文(英文)は、こちらから読むことができます。

広報部注:GPAとはGrade Point Averageの略。各科目の成績から算出された成績評価値。