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神戸学院大学

薬学部

薬学部2年次生が神戸市消防局と連携して防災実習に取り組んでいます

2022/05/18

特殊災害に対応する機器の説明を聴く学生ら
特殊災害に対応する機器の説明を聴く学生ら
水消火器による消火の実習
水消火器による消火の実習
消火栓を使ったホースによる放水の実習
消火栓を使ったホースによる放水の実習
ドローン撮影映像のモニターを見る学生ら
ドローン撮影映像のモニターを見る学生ら
グラウンド上空を飛ぶドローン
グラウンド上空を飛ぶドローン

薬学部の2年次生約200人が5月17日~19日、神戸市消防局と連携して防災実習に取り組んでいます。この実習は、2007年度に締結された神戸市消防局と本学薬学部との「特殊災害発生時の協力に関する覚書」の一環として2008年度から毎年実施され、本年度で15回目となります。

3日間とも学生を4グループに分け、薬学部のあるポートアイランドキャンパスC号館周辺で市消防本部特殊災害隊の指導で学んでいます。化学物質を実験などで取り扱うことがあることから、学生全員の防災意識を高め、災害に対応できる知識や技術を身につけることが目的です。

大災害を防ぐ初期消火の大切さを確認し、屋内消火栓や各種消火器の取り扱い方法などを指導してもらいました。消火栓からホースを伸ばし、1人ずつ放水を体験しました。また、水消火器を使い、炎の絵を描いた目標物に命中させる練習もしました。「集合住宅では廊下などに消火器が配置されています。ホームセンターではスプレー式消火器も売っていて、安価で便利です」とのアドバイスもありました。

災害現場で使われる資機材の展示では、放射能測定機器や防護服などを見せてもらい、使用方法の説明を聞きました。危険物質を特定し、濃度を測定する数千万円する機材もあり、価格に学生たちは驚いていました。

グラウンドでは望遠カメラと赤外線カメラを搭載した災害現場撮影用のドローンを飛ばし、モニターで撮影画像を見せてもらっています。山や海で遭難者の捜索や山火事などに利用するとの説明でした。グラウンド中央部の離れた距離からも自分たちの表情がはっきり映ると学生たちも最新の技術に感心した様子でした。

最後に特殊災害隊による講評があり、「災害時は自分の身は自分で守ることを忘れないでください。災害は日頃の備えが大事で、地域の防災イベントに参加することや、屋内消火栓の場所を確認しておくことなど、すべて備えにつながります」と心構えを聞きました。

◆学生の関心高く、防災意識の向上に役立つ
学生からは以下のような感想(抜粋)が寄せられています。
・消火器や屋内消火栓など今までに使ったことがないものを扱うことができ、貴重な経験になりました。他にもドローンなど最新の技術を使った機材も導入されて活動に使用されていると知って驚きました。普段なら目にすることがない機材なども実際に見ることができ興味深かったです。今回の体験を通して、いざ自分が火事などの現場にたった時にすぐに動けるようになる必要があると感じました。そのためには経験が必要なのでこの実習で得られたものが多かったです。

・今日の防災実習で、もし実際に自分が火事を見かけたらどうすればいいのか改めて理解することが出来ました。人に119番をかけてもらう時、「誰か」でなく「あなた」と電話をかける人を指定して頼むといいことや、消火器は火の近くに行ってから握ららなければいけないことなど、今まで知らなかった知識も増えました。今後、火事を見かけることがあれば今日学んだことを生かして、あわてず冷静に行動したいと思いました。

・屋内消火栓はいつも点灯していますが、使うと点滅することを初めて知りました。また屋内消火栓にも色々種類があり、種類によってホースの長さが異なり、水量の違いがあることも知りました。初めて持った消火栓のホースは重く、水圧が強くすごい勢いで後ろに引かれて驚きました。でも消火器よりも水圧が強いのはもちろん、放射状に水が出るから火が消しやすそうだと思いました。

・いろいろな所で化学が利用されていたことがすごく印象に残りました。