ナレッジキャピタルで薬学部福島教授がワークショップを行いました
2025/08/28
薬学部の福島昭二教授が8月25日、グランフロント大阪北館のナレッジキャピタルThe Lab.で「きみも薬剤師!くすりの秘密を学ぼう!」を実施しました。
福島教授進行のもと、同学部の福島恵造准教授、科学クラブ所属の福田菜穂美さん、中山一花さん(いずれも3年次生)、岩本愛菜さん(2年次生)がサポートを務め、1部2部合わせて、小学生とその保護者16組38人が参加しました。
はじめに、薬は内服薬と外用剤、注射剤の大きく3つに分類されることを説明しました。そのうち、内服薬の特徴を体感するため、カプセル剤・錠剤・液剤・粉薬の実験を行いました。まず、人口胃液を入れた瓶の中にカプセル剤と錠剤を入れて、体内での薬の溶け方の変化を観察しました。
次に、薬をお茶で飲んだらどうなるかということについて、鉄分のシロップ剤とお茶を使って実験を行いました。参加者は、お茶にシロップ剤を垂らし、シロップ剤の色の変化から、飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害する場合があることを体験し、薬を水で飲むことの大切さを学びました。
粉薬の実験では、重曹とクエン酸を使って二酸化炭素が追い出される現象を体験しました。子どもたちは炭酸水のように気泡が出てくる様子に興味津々で、何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて観察していました。
最後に実際に薬剤師が使う、軟膏ヘラ、軟膏板を用いて「すべすべ軟膏」を調合し、軟膏壺に納め、仕上げに専用機械(軟膏練太郎)に入れて調剤体験を行いました。軟膏の表面がきれいに仕上がりピカピカになった様子を見て、参加者と保護者の方が目を合わせ、完成を喜ぶ様子も見られました。
参加した保護者らは「時間を忘れてしまうほど熱中できました。夏休みの最後に良い思い出になりました」「本格的な機材や道具を使って実験でき最後まで楽しめました」といった感想を述べていました。